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2015年9月23日水曜日

ワールドカップ男子優勝はアメリカ


ワールドカップ男子最終日、アメリカがアルゼンチンを3-1で下し、30年ぶりの優勝を決め、イタリアと共に来年のリオ・オリンピックの出場権を獲得した。 上位3チームが10勝1敗の勝率で並んだため、ポイントとセット率により順位が決定することになるが、昨日まで全勝だったポーランドは、勝ってもセットを落としていた試合が多かったため3位で、惜しくもオリンピックへの出場権を逃した。 4位のロシアと共に数週間後に行われる欧州選手権で再度その出場権を目指すことになる。 セルビア、フランス、ドイツ他強豪揃いのヨーロッパは激戦区。 まだまだ厳しい戦いが続く。



そして日本の最終戦の相手はロシア。 ロンドン・オリンピック・チャンピオンから2セットを奪い大健闘の日本だったが、残念ながらあと一歩のところで勝利を逃した。 後半戦ミスが多く、調子を落としていたロシア、特にミカイロフ選手が不調で日本には十分チャンスがあった。 ロシアは第一セットを取られた後、ポジションをスイッチし、ムゼスキー選手がミドル、ミカイロフ選手がオポジットへ。 グランキン選手のアウトサイドへセットがスピードアップする。 若干戸惑いを見せながらも日本はうまく後半その変化に対応し、フルセットに持ち込む。 第5セット前半リードをとられたのが最後までひびき、ロシアに逃げ切られてしまう。 勝てば1967年振りのワールドカップ、ロシアからの勝利だっただけに残念! だが、最終戦にふさわしい熱戦で、スリリングな試合だった。 この試合途中起用されたポルタエフ選手やブラソフ選手は石川選手と同世代。 これからの両チームをになう選手達へ期待を抱かせる試合でもあった。 頑張ったニッポン!





以下最終順位

1.アメリカ 〔オリンピックの出場権獲得)
2.イタリア 〔オリンピックの出場権獲得)
3.ポーランド
4.ロシア
5.アルゼンチン
6.日本!
7.カナダ
8.イラン
9.オーストラリア
10.エジプト
11.ベネズエラ
12.チュニジア

個人賞






 






2015年9月22日火曜日

イタリアがポーランドを下しオリンピックへ


ワールドカップ男子最終日第一試合、ここまで全勝のポーランドと9勝1敗のイタリアの対戦は1-3でイタリアが勝利。 結果イタリアがセット率でポーランドを上回り、アメリカ対アルゼンチンの試合結果に関係なく2位以内が確定。 リオ・オリンピックへの切符を手に入れた。 

両チームにとって最もクリティカルな試合となったこの対戦、全く目の離せない緊張感あふれる素晴らしい熱戦となった。 最終順位はアメリカ対アルゼンチンの結果次第となり、もしアメリカが勝利した場合、ポーランドの3位が決定し、優勝はアメリカとイタリアによるポイントまたはセット率の争いになる。 アルゼンチンが勝利すればイタリアが優勝で、ポーランドが2位。

最後まで目が離せない!



ワールドカップ男子、ポーランド戦

ワールドカップ男子東京ラウンド第2戦、日本は昨年の世界選手権チャンピオンのポーランドと対戦。 結果は3-1でポーランドが勝利し、全勝をキープ。 優勝まであと一歩となった。

大会を通しエンジンのかかりの遅いポーランド。 この試合でもスロースタートで日本に序盤リードを許す。 第一セットを接戦の末、日本に先取された後、第2セット途中、キャプテンのクビアック選手がコートに入り声を上げると流れが変わる。 日本も柳田選手のサーヴや石川、清水選手の攻撃で粘るが、この試合ではセンタープレイヤーの力の差〔ポーランド合計23得点、日本10得点)を見せつけられたように思う。 第3セット以降はサーヴで日本の弱点を徹底して狙いながら、安定したレセプションからあらゆる位置からバランスの取れた攻撃と本来のバレーで日本を寄せ付けなかった。 日本も前半非常いいプレイが出ていたが、アメリカ戦同様、強いチームはセットを取られても、その後すぐにしっかりアドジャストしてくる。 相手を知った後、どう戦うかという次の準備への対応がはやいのだ。 そういったチームのデプスをディヴェロップするのも、今後の日本の課題ではないだろうか。 とは言え、この試合も日本の若手選手のプレイが見ていて気持ちよかった。 特に大事なところでしっかりポイントを狙える柳田選手のサーヴや石川選手のブロックに付かれたときの攻撃対応は、試合毎に良くなっているように思う。



最終日の相手はアメリカに負け2位以内入賞の望みが消えたロシア。 高さでは参加チーム#1で、ミドル以外は経験豊富な選手ばかり。 しかし、新体制になったばかりで、ポジションのスイッチもあり、動きに少しまだぎこちなさが感じられ、チームが出来上がっていないように見える。 今の日本ならチャンスは十分ある。 頑張れ日本!

その他、イタリアがフルセットの熱戦の末アルゼンチンを下し、ロシアを下したアメリカと共にオリンピックへの望みをつないだ。 カナダがイランを、エジプトがベネズエラを、オーストラリアがチュニジアをそれぞれ下した。 

上位は混戦のため、今日最終日の試合の結果次第となった。 







 

2015年9月21日月曜日

ワールドカップ男子、アルゼンチン戦

ワールドカップ男子東京ラウンドの第1戦、日本は南米代表のアルゼンチンと対戦。 結果は3-0のストレートでアルゼンチンが勝利。

勝てる試合だった。 この試合のアルゼンチンは、強弱をつけたいつもの効果的サーヴがなかなか走らず、レセプションも良くなかった。 加えてディチェッコ選手も、めずらしく冷静さを欠いていたようで、いつもの冴えたセットワークがあまり見られず、彼ら本来のバレーは出来ていなかったようだった。 ただ、追いつかれてもあせらず冷静にプレイ出来るのはさすが。 サーヴで狙われかなり苦しんでいた柳田選手だったが、リードを許した後、日本に流れを戻すのはやはり彼のサーヴだった。 ミスもあったが、勝負どころであれだけのサーヴを打てる力は今までの日本になかった存在だ。 あとは経験でもっと安定したプレイが出来てくると思うので是非頑張ってほしい。 石川選手もいつもながらの素晴らしいスパイクを決め、強打の攻撃ではアルゼンチンを上回っていた印象だった。 ポイントは細かいプレイ。 崩れてからの攻撃の組み立てやブロックを利用する個々のテクニックで、明らかにアルゼンチンが日本を上回っていた。 是非日本の選手にも目指してほしいスタイルだ。 この試合でひとつ気になったのは、チャンスボールをコートに落としてしまう場面が何度かあったこと。 サーヴやレセプションと違い、絶対にでてはいけないミスだと思う。



今日の相手はアメリカを倒し、唯一全勝で優勝に王手をかけたポーランド。 昨日の試合では、変化に富んだサーヴでアメリカのレセプションをガタガタに崩し、終始プレッシャーをかけていた。 特に23番ビエニエック選手のサーヴは、最後まで強烈なジャンプサーヴかフローターなのかわからないユニークなアプローチなので要注意。 攻守にバランスが取れ、なかなかつけ入れる隙のないチームだが、やはりポイントは日本のサーヴになると思う。  頑張れ日本!

その他の試合、イタリアがロシアを破り1敗をキープ。 オールトラリアがイランを破り、カナダがヴェネズエラを、エジプトがチュニジアをそれぞれ下した。 そしてポーランドがアメリカに3-1で勝利し首位に立った。 







2015年9月20日日曜日

ワールドカップ男子、いよいよ東京ラウンド

ワールドカップ男子は場所を東京に移し、いよいよ残り3戦。 トップを争うチームには厳しい、見る側にとっては楽しみな試合ばかりだ。

まず日本が対戦するのはアルゼンチン。 今季パンアメリカンの大会で優勝、この大会でもべラスコ監督就任後、ようやくチームが完成しつつあるような強さを見せている。 なんといっても天才セッター、ルシアノ・ディチェコ選手を中心にした、以前のブラジルを思わせるようなスピードのあるコンビネーションバレーは、テンポがあり見る側も楽しませてくれる。 攻撃の軸はアウトサイド、オポジットをこなすコンテ選手。 とにかくあらゆる位置から速いテンポの攻撃を仕掛け、またブロックアウトなど巧みなテクニックも持った選手。 今回レフトポジションでロースターに入ってる身長182cmのサウスポー、ゾーネッタ選手にも注目したい。 小柄ながら攻撃が多彩で、特に彼が入るとレセプションが安定し、チームのディフェンス力が上がる。 また昨年に比べチーム全体でサーヴ力がアップしていることも今の強さの要因だと思う。 日本にとっては厳しい相手だが、ある意味で日本が目指すべきスタイルのチームとも言えると思う。

次はポーランド。 絶対的エース、パワーとテクニックを持ったアウトサイド、高さとスピードのミドル、安定したレセプションのリベロとあまり弱点の見られないバランスの取れたチームだ。 日本の強いサーヴが入らないと、イラン戦のように幅のあるミドル攻撃にやられることが予想される。 またサーヴも強烈なジャンプサーヴだけでなく、変化に富んでいて、レセプションのリズムを崩すのが上手い。 ただ、この大会、エンジンのかかりが遅く、序盤もたついてセットを落とす試合〔ヴェネズエラ戦、イラン戦)が見られた。 逆に日本は序盤強いので、これまで同様、最初からしっかり走りたい。 またオポジットのクーレック選手は高さがあるものの、ラリーになると下に打ち付けてブロックにかかる頻度も多いように思うので、粘って長いラリーに持ち込めばチャンスは十分あると思う。



そしてロシア。 アレクノ監督が復帰して初の国際試合なので、その戦いぶりが注目されたチームだが、初戦を除くほとんどの試合で、ロンドン・オリンピック決勝の後半で見せたフォーメーションをより完成させた形のバレーをここまで見せている。 ムゼスキー選手がオポジットに入ることで多少崩れても攻撃力は落ちず、またブロック力がさらにアップする。 特に彼が前衛にいる時の相手のレフトサイドへのブロックは凄まじく高い。 今季からチームに入った20歳のミドル、ブラソフ選手が212 cmなのでムゼスキー選手(218 cm)と一緒に飛ぶと驚異的壁。 日本としてはレセプションは当然だが、すべては深津選手のセットワークにかかってくる。 またミカイロフ選手がアウトサイドに入ることでレフト、そしてバックからの攻撃の幅が広がるので彼の動きも封じたい。 このチーム外では通常レセプションに入らない選手なので、 日本は当然サーヴで狙っていくべきだ。





強豪を相手に日本がどんな試合を見せてくれるのか非常に楽しみだ。 アメリカ、ポーランド、ロシア、イタリア、アルゼンチンによるトップ争いも注目される。 

頑張れ日本!

 

2015年9月18日金曜日

ワールドカップ男子イラン戦

ワールドカップ男子の大阪ラウンド最終日、日本はアジア最強チームのイランと対戦。 結果は2-3フルセットの末イランが勝利した。

いつものように出だし好調の日本チームは、昨日休んだ柳田選手がスタメンから登場。 深津選手のバランスの良いトス回しでイランのブロックを散らし、気持ちのいい攻撃が通り、2セットを連取した。 しかし、強いチームはセットを取られた後、しっかり立て直してくる。 日本の若手レセプションを徹底的に狙い、攻撃のオプションを限定させることに成功するイラン。 得意の早いセンター攻撃を軸にマルーフ選手のトスワークも冴え、日本のブロック陣はなかなかそれについていくことが出来なかった。 特にセイード選手のクイックはスピードに加え幅もあるため、アメリカのようなブロック力のあるチームでもなかなか止めることが出来ない。 この試合日本もかなりやられてしまった。 一方オポジットのガフォー選手の肩の状態が良くないようで久々にマフムーディ選手が代わって先発。 通常彼が入るとライト攻撃がスピードアップするが彼もまたベストコンディションとは言えないような感じではあった。 残念ながら負けてしまったが、レセプションとサーヴ、そしてブロック・カヴァーさえもっとインプルーヴ出来れば、互角に戦かえることが見えた試合でもあったと思う。 ただ今の日本は若い選手達がそのレセプションやサーヴを支えているので、あまりミスを気にしないで、今は思い切ったプレイを続けてほしい。 サーヴは本来相手にプレッシャーをかけるべきものなのに、入らないことを気にしすぎると逆に自らにプレッシャーをかけてしまう。 前の日本チームがそうであったように、この試合の後半もそういう部分が少し見えた。 この大会ここまで非常にいいムードで試合が出来ているようなので、しっかり切り替えて東京ラウンドに望んでほしい。 

残りの3連戦は強豪ばかり、結果も大事だが、今はあまり細かいことを気にせず、全力でぶつかっていってほしい。 頑張れ日本!

その他、アメリカ、ロシア、アルゼンチン、ポーランド、イタリアが勝利。 最終ラウンドを前に1位のアメリカから6位の日本までのチーム〔日本は残り全勝してもかなり厳しい状況)にオリンピック出場権獲得のチャンスが残され、女子に同様最後までわからない混戦となっている。 以下現在の順位:

1.アメリカ    8勝  24ポイント
2.ポーランド   8勝  23ポイント
3.ロシア    7勝1敗  21ポイント
4.イタリア    7勝1敗 21ポイント
5.アルゼンチン  6勝2敗 17ポイント
6.日本     5勝3敗  15ポイント
7.イラン     3勝5敗  9ポイント
8.カナダ     2勝6敗  4ポイント
9.べネズエラ   1勝7敗  3ポイント
10.オーストラリア 1勝7敗  3ポイント
11.エジプト    8敗   3ポイント 
12.チュニジア   8敗   1ポイント








2015年9月17日木曜日

ワールドカップ男子、ベネズエラ戦

ワールドカップ男子7戦目、日本は南米第2代表のベネズエラと対戦。 結果は3-0のストレートで日本が勝利した。

柳田選手がこの大会初めて先発からはずれ、代わりに米山選手がコートに入った日本。 さすがにレセプションでは安定している米山選手だが、柳田選手とのサーヴ力の違いは明らかだった。 この試合のすべては第1、第2セットにあったように思う。 力が均衡している男子バレーで、20点以降の戦い方はクリティカル。 勝負どころでミスをせず、粘りで接戦を制した日本の今日の勝利は大きいと思う。 一方ベネズエラは最初の2セットで見せた集中力を第3セットまで持続できなかったようだった。 しかしラフなプレイの目立つチームだが、迫力のプレイで各選手の身体能力の高さを見せていた。 南米はブラジルやアルゼンチンといった強豪がいる激戦区なので、ベネズエラやコロンビアのような実力のあるチームが、なかなか国際大会へ参加できず、世界ランキングでは低い位置にいるが、本来の実力はもっと上のように感じる。



そしていよいよ次の相手はイラン。 この大会、ベンチを含めどうもチームがギクシャクし、本来の強さをまだあまり出し切れていないように見える。 昨日アメリカは第1セットを先取されたものの、その後12番のミアザジャンプーアを徹底してサーヴで崩し、マルーフ選手になかなか思うような早い攻撃をさせず勝利した。 またこの大会ではオポジットもあまり安定していないように思う。 とは言え、パスの精度に関係ない早いセンターからの攻撃は世界トップレベル。 アメリカのブロック陣も全く対応できていなかった。 日本もまずは強いサーヴで弱点を狙い、オポジットを止めていってほしい。 頑張れ日本!

その他、アメリカ、ポーランド、アルゼンチン、ロシア、イタリアが勝利した。








 

2015年9月16日水曜日

ワールドカップ男子チュニジア戦

ワールドカップ男子大阪ラウンドの初日、日本はアフリカ代表のチュニジアと対戦。 結果は3-0のストレートで日本が勝利した。

この試合チュニジアのミドルブロックが日本のセンター攻撃にしっかりついていたので、なかなかクイックが決まらなかったが、その分両サイドとバックに重点を置いた深津選手のトスワークが冴えていた。 途中レセプションの乱れから連続得点を許すシーンが何度かあったものの、安定したサーヴとアタックで相手を上回ったようだった。 特に以前に比べ遥かにプレイに余裕が見える清水選手が、サーヴ、アタックに強弱をつけた多彩なプレイでチームを上手く引っぱっていたと思う。 また大会初出場だった酒井選手もいいムードをかもし出していた。



そして今日の相手は南米第2代表のべネズエラ。 ランキングではこの大会唯一日本より下のチームだが、非常に攻撃力があり、リズムに乗せると怖いチーム。 特にオポジットのピネルア選手はどんなところからでも全力で打ってくるので、相手がどんなに崩れてもしっかりブロックに飛ぶんでほしい。  頑張れ日本!

その他、アメリカ、ロシア、ポーランド、アルゼンチン、そしてイタリアが勝利。