2016年6月28日火曜日

ロ・ビアンコ選手代表復帰

イタリア女子代表のボニータ監督がリオ・オリンピックに向けベテラン・セッターのロ・ビアンコ選手を召集したことが発表されました。 期待の若手セッター、オレ選手が先週WGPの試合中に負傷したこともあると思いますが、ロ・ビアンコ選手がリオ参加メンバーに選ばれると 5度目のオリンピックということになります。 まだイタリア女子チームのオリンピック参加選手は正式発表されていません。

2016年6月21日火曜日

米男子オリンピック参加選手発表



アメリカの男子ナショナルチームがリオ・オリンピックに参加する12名を発表しました。 先週ブラジルとの試合で足首を負傷したマックス・ホルト選手。 かなり痛そうな表情だったので、心配でしたがロースターに入っているようですので、大事にはいたらなかったのだと思います。 良かったです。

1. Matt Anderson (Opp, 6-9, West Seneca, N.Y., Penn State)
2. Aaron Russell (OH, 6-9, Ellicott City, Md., Penn State)
3. Taylor Sander (OH, 6-4, Huntington Beach, Calif., BYU)
4. David Lee (MB, 6-8, Alpine, Calif., Long Beach State)
7. Kawika Shoji (S, 6-3, Honolulu, Hawaii, Stanford)
8. Reid Priddy (OH, 6-4, Richmond, Va., Loyola Marymount)
9. Murphy Troy (Opp, 6-8, St. Louis, Mo., Southern California)
10. Thomas Jaeschke (OH, 6-7, Wheaton, Ill., Loyola of Chicago)
11. Micah Christenson (S, 6-6, Honolulu, Southern California)
17. Max Holt (MB, 6-9, Cincinnati, Ohio, Penn State)
20. David Smith (MB, 6-7, Saugus, Calif., UC Irvine)
22. Erik Shoji (L, 6-0, Honolulu, Hawaii, Stanford)

2016年6月16日木曜日

ワールドリーグ開幕

いよいよワールドリーグがスタートしました。 リオ・デ・ジャネイロで行わているグループ1のプールB1の初戦、まず地元ブラジルがイランと対戦。 結果は3-0でブラジルが勝利。 昨年セミファイナル進出を逃がしたブラジルは、その後ワールドカップにも不参加だったため、今季の仕上がりが気になりましたが、ほぼ今のベストメンバーと思えるラインナップで臨んだこの試合、さすがのブラジルらしい、隙のないとてもソリッドなバレーを見せてくれました。 昔のチームほど派手さは無いものの、一つ一つのプレイが確実でシステムも徹底され、また各プレイヤーの状況判断力と対応力が素晴らしいと思います。 第3セットこそ接戦にはなりますが、ブラジルの快勝でした。



第2試合のアメリア対アルゼンチンは3-1でアメリカが勝利。 どのセットも競った戦いになりましたが、この試合のアルゼンチンはサーヴミスが多く、最後までリズムに乗り切れなかったように思います。 ただ昨年のワールドカップとはかなり違うラインナップで、ファラスコ監督は若い選手や控えの選手を試しているようにも見えました。 エースのコンテ選手はケガのため欠場でしたが、国際大会デビューした20歳のオポジット、リマ選手の活躍を見ると今後が楽しみだと思います。 途中タブレットのトラブルでアルゼンチンの選手交代が認められなかった場面、ファラスコ監督の"I don't care about the problem of the iPad.  I care to win"という言葉がとても印象的でした。一方のアメリカは先月の日本との親善試合とは変わって、ほぼベストなラインナップ。 ミスが多くまだ本調子ではないようにも見えましたが、さすがに各選手の能力が高く、得意のビックを多用した攻撃も上手く機能していたと思います。  



過去のデータからワールドリーグを征するチームが、その年のオリンピックの金に輝く可能性が高いそうです。 今年はどうなるのかとても楽しみです。 
  

2016年6月12日日曜日

WGPイタリア戦

Photo by FIVB

ワールドグランプリ一週目の最終戦、日本はイタリアと対戦しました。 結果はフルセットの末イタリアが勝利。日本のスタメンは、石井、江畑、古賀、荒木、大竹、田代、そしてリベロに佐藤選手。 一方のイタリアは若手中心の実験的チーム。 高さはあるものの、弱点も多く、日本は3-0でしっかり勝つべき試合と思ったのですが、逆に弱点をつかれ、ミスも多い厳しい試合でした。 控えの選手を試す機会というのは解るのですが、この試合では、チームのテンションの低さに不安を感じてしまいました。 代表チームとは思えないような、基礎的ミスもあったように思います。 すみません、残念ですが、良い感想が見つからない試合内容でした。

              Image by FIVB

一方、注目していた中国対アメリカの試合は、オリンピック本番を思わせるような緊張感ある力のこもった試合でした。 アメリカはセッターのグラス選手を温存していましたが、その他は両チームほぼベストメンバーによる総力戦。 ロンドンで日本に負けて以来、ロウヘイ監督がカムバックし、ゆっくりですが、確実に強化された中国チームは、さらに若い力を加え、オリンピックに向けて非常に良い状態にあるように思います。 ロースターの厚さではおそらく今世界一なのではないかと思えるアメリカ・チームも強い。 1週目を終えて、ここまで全勝のロシアと共に間違いなく抜きにでているチームだと思います。 結果は3-1で中国が勝利しましたが、ポイントは中国のサーヴとブロックだったと思います。 システムを崩された時のアメリカの課題が見えた試合だったように思います。 それにしても両チームとも明るく元気があって、試合を見ていて気持ちいい。 負けはしましたがアメリカも非常に良い状態にあるように見えました。


  

2016年6月10日金曜日

WGPブラジル戦

                                  Photo By FIVB

ワールドグランプリのリオ・ラウンド2日目、日本は地元ブラジルと対戦。 結果は3-0(25-20, 25-23, 25-15)でストレートでブラジルが勝利しました。

日本は初戦と同じラインナップ。 ブラジルはファビアナ選手に代わりイタリア戦に出ていなかったタイーザ選手がコートに入りました。 第2セットは接戦となったものの、日本のバレーをすぐに見抜き、弱点を徹底して攻めることの出来る、経験豊富なブラジルに完敗だったように思います。 逆に日本はそのブラジルに対し最後まで答えを見い出せなかったように思います。 

数字を見て見ましょう

       スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット

日本      39    2    3      13   64    23         18

セルビア    51               2              9              14           59         21                      24

ブロックは予想できましたが、それ以上にスパイクの得点で大きな差が出てしまいました。 そのほどんどが、ミドル攻撃でブラジルの両ミドルの攻撃は70%以上の決定率。特にタイーザ選手がアタック15ポイントと、日本のブロックが何枚付こうが関係なく良く決めていました。 一方の日本は内瀬戸選手と山口選手以外の選手の決定率が30%程度。 レシーブの良いブラジルとは言え、ちょっと低すぎるように思います。 全体的に低いという意味では、厳しい言い方ですがセッターの責任が大きい思います。 ミドル攻撃に2枚つかれる場面が多々ありましたが、いくらテクニックがあっても高さのない日本の選手にとって、それでは厳しいと思います。 あとディフェンス面で、ブラジルだけに限らず、アメリカ、ロシア、中国あたりは、体の小さな日本の弱点でもあるコート奥にアタックを打ち込んでくるので、場合によっては前に打ちつけてくるボールを棄てて、コートエンドに絞るシフトがあっても良いのではと、この試合を見て思いました。

ブラジルのテクニックや勝負どころでの強さはさすがでしたが、数字で見てもミドル以外の攻撃がまだまだ思うように機能していないように思います。 負けはしましたが、日本はこの試合でしっかりデータが取れていると思うので、オリンピックに向けて良い策を見出してほしいと思います。 



その他の試合、注目のプールA1はアメリカ、中国が勝利。 両チーム共にほぼベストメンバーで明らかに抜き出た強さを見せました。 特に中国は日本が苦戦したタイを全くよせ付けず、圧倒的強さでした。 



プールC1は、トルコがベルギーを、そしてロシアがオランダを下しました。 コシュレバ選手をケガで欠いているロシアは最終予選と同じベストメンバーのオランダに快勝しヨーロッパ女王の強さを見せてました。



リオでの第2試合、イタリアはセルビアを3-1で下しました。  

2016年6月9日木曜日

ワールドグランプリ初戦

                                        Photo by FIVB

リオ・デ・ジャネイロで行われたワールドグランプリ、グループ1の初日、日本対セルビアは3-0(31 - 29、25 - 18、28 - 26 )のストレートで日本が勝利しました。 日本のスターティング・メンバーは田代、座安、江畑、古賀、山口、大竹、内瀬戸選手。 一方のセルビアは、ベテランのブラコセビッチ選手を除くほとんどが若手と控え選手中心のラインナップ

最終予選に出場していなかったメンバーがどんなプレイを見せてくれるのか注目でしたが、良い部分と不安な部分がでた試合だったと思います。 まず良かった点から、大竹選手と田代選手のコンビがピッタリ合って、クイックが良く機能していたと思います。 また相手が慣れていなかったということもあると思いますが、内瀬戸選手の早い攻撃はとても効果的でした。 古賀選手も本来の調子を取り戻しつつあるような良いプレイを随所で見せていました。 不安に見えた点は、江畑選手。 国際試合に長く出ていなかったせいか、攻守ともにまだ本来の動きが出来ていないようでした。 アタック決定率も40本打って9得点と低い数字、加えてサーヴミスも多かったです。 大会中、徐々に調子が上がることを期待しましょう。 田代選手のトスワークは宮下選手と違ったカラーを出していて、おもしろいと思うのですが、ラリー中のトスの精度を上げることが課題だと思います。 また若干拘りすぎるようなトスの選択が良く見られ、特にセットの後半、相手の裏をかくべく選択が裏目に出た場面が多々見られたように思います。 コンビという点ではバックアタックのタイミングがまだどの選手ともうまくあっていないようでもありました。 

高さはあるもののセルビアはミスが多かったですね。 ブランクのあったブラコセビッチ選手もまだまだ本調子ではなかったように思います。

数字を見てみましょう
 
       スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット

日本      47    5    6      17   76    30         20

セルビア    42               5               9            23            56         23                      23


                                                                                                                        Image by FIVB

日本はサーヴでもう少し攻めたい感はありますが、この試合安定したレセプションでディグもよく上がっていたと思います。  まずは1勝おめでとうございます。

 

現在のベストメンバーと思われるラインナップで登場したブラジルは、若手中心のイタリアに思わぬ苦戦。 さすがに最後は勝負強さを見せ3-1で勝利しましたが、今後に不安が残る試合内容でした。
 

リオ・デ・ジャネイロのオリンピック会場

いよいよ2ヵ月後に迫ったブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われるオリンピック。 バレーボールの試合を含む、各競技がおこなわれる会場を紹介するビデオが公開になりました。


2016年6月8日水曜日

アメリカ男子期待の大型セッター

アメリカの大学リーグ、NCAAでスタンフォード大学のセッターとして活躍した22才、203cmの期待の大型新人、ジェイムス・ショウ選手がイタリア・セリエAのクラヴチーム、パドバと初のプロ契約を結んだそうです。 ショウ選手は、今年のワールドリーグ、アメリカ代表チーム参加予定の19名にも選ばれている模様。

 

2016年6月7日火曜日

オリンピック女子バレー・スケジュール




リオ・オリンピック女子バレーのスケジュールが発表されました。 予選ラウンド、日本は8月6日の初戦を韓国、8日カメルーン、10日ブラジル、12日ロシア、14日アルゼンチンと戦います。 予選はA、Bのプールに分かれた各6チームによる総当り戦で、各プールを勝ち上がった上位4チームが準々決勝へと進みます。 予選ラウンドのフルスケジュールはこちらです。

2016年6月6日月曜日

オリンピック男子プール分け


リオ・オリンピック男子のプール分けが発表されました。 各プール6チーム中4チームが決勝ラウンドに勝ち上がり、メダルをかけて戦います。 男子の試合は8月7日から21日の期間行われます。

プールA:  
ブラジル イタリア アメリカ カナダ フランス メキシコ

プールB:  
ポーランド ロシア アルゼンチン イラン キューバ エジプト

モントルー・バレーマスターズ



アジア対決となった今年のモントルー・バレーマスターズの決勝、中国がタイをストレート (25-14, 25-20, 25-23)で破り優勝。 3位はオランダに 3-1 (21-25, 25-16, 25-15, 25-22)で勝利したトルコ。 以下最終順位

1.中国
2.タイ
3.トルコ
4.オランダ
5.ブラジル
6.ベルギー
7.セルビア
8.スイス

そしてドリーム6

Wing Spikers: Hui Ruoqi (CHN) / Ajcharaporn Kongyot (THA)
Middle Blockers: Zhang Xiaoya (CHN) / Hattaya Bamrungsuk (THA)
Setter: Nootsara Tomkom (THA)
Opposite: Gong Xiangyu (CHN)
Libero: Piyanut Pannoy (THA)
MVP: Hui Ruoqi (CHN)




2016年6月5日日曜日

男子もうひとつの最終予選



メキシコ・シティで行われた男子最終予選は、地元メキシコが優勝しオリンピック出場を決めました。 これで男子もリオ・オリンピック参加12チームが出揃いました。 

以下男子オリンピックのプール分け

プールA:  
ブラジル イタリア アメリカ カナダ フランス メキシコ

プールB:  
ポーランド ロシア アルゼンチン イラン キューバ エジプト

 

男子オリンピック最終予選結果



以下最終順位です


1.ポーランド
2.イラン
3.フランス
4.カナダ
5.オストラリア
6.中国
7.日本
8.ヴェネズエラ

ポーランド、イラン、フランス、カナダの上位4カ国がオリンピック出場を決めました。 カナダは24年振り、イランは初のオリンピック出場となります。

ドリーム6には日本からは石川選手が選ばれています。


Best opposite spiker: 
Gavin Schmitt (CAN)
1st Best outside spiker: 
Antonin Rouzier (FRA)
2nd Best outside spiker: 
Yuki Ishikawa (JPN)
1st Best middle blocker: 
Nicolas Le Goff (FRA)
2nd Best middle blocker: 
Seyed Mohammed Mousavi Eraghi (IRI)
Best setter: 
Mir Saeid Marouflakrani (IRI)
Best libero: 
Luke Perry (AUS)

皆さんお疲れ様でした。 

フランス戦



最終戦、予想通り控え選手によるフランスチームに対し日本は接戦ながらもストレート勝利。 最後を勝利で飾れてよかったです。 

選手層の厚いロシア、ポーランド、イラン他と比べると今のフランスチームは、アメリカや日本にも言えることだと思うのですが、控え選手とスターティングの力の差が大きいと思います。 そんな中、現ポーランドチーム監督のアンティガ氏が選手時代共にフランスの一時代を築いたベテラン・セッター、ピジョル選手やリベロのエノ選手のプレイを見ることが出来たのは個人的にはとても嬉しかったです。

数字を見て見ましょう


      スパイク  サーヴ  ブロック  エラー  ディグ  レセプション  セット

日本     52    3    4    16    36    27     27 


フランス            40              3            5               16            22              29                  29 







まずミスが少なかったことで、この試合日本は上手くリズムに乗れたと思います。 数字では日本のサーヴィスエースが3ですが、それ以上に相手を崩し得点に貢献したサーヴが良く入っていました。 ケガを気にしながらプレイしているように見えた柳田選手。 この試合本当に良く頑張っていたと思います。  あとディグの数字でわかるように粘りのあるバレーができていました。 そこにはリベロの酒井選手の活躍があったと思います。 この大会チャンスボールの処理の甘さが良く見られたのですが、酒井選手はネット際の理想的位置にきっちり丁寧にボールを返していました。 大会中、もっと早い段階で彼の起用があっても良かったのではとも思いました。 一方フランスは攻守ともに両レフトが力不足。 ティリー選手やインガペス選手との力の差は明確。 オリンピックでメダルを狙うにはそのへんの強化が必要なのではないでしょうか。

今回日本は残念な結果になりましたが、課題は明確に見えたと思います。 正直、中にはここ数年変わらない課題もあります。 もっと深刻に、ひとつひとつの課題をどう克服するのか、具体的プランが必要です。 目の前の結果に拘らないで、これから4年間しっかりと先を見た選手の育成とチーム作りにぜひ取り組んでいただきたい。

まずは選手の皆さんお疲れ様でした。

その他の試合

イランはベネズエラをフルセットの末破り、大会2位と好成績をあげました。




オリンピック出場権のかかった注目のカナダ対中国。こちらもフルセットの接戦になりましたが、カナダがブロック、サーヴで中国を上回り勝利。 24年振りのオリンピック出場を決めました。




オーストラリアは控えメンバーのポーランドにストレートで破れ、オリンピック出場を逃がしました。







2016年6月4日土曜日

カナダ戦


今の全日本が石川、柳田選手無しでどこまで戦えるのか、とても興味深い試合でした。 結果は3-1でカナダが勝利。 第一セット、日本はカナダのレセプションの弱点でもあるホグ選手を交代に追い込み、理想的試合展開でスタートを切りました。 しかしセットを取ったものの、サーヴ力の差(勝負できるサーヴを20点以降入れることができるか)は今日も明らかに出ていました。 セットを取られてからのカナダは、シュミッツ、ペリン選手がチームを引っぱり、実力の差を見せたともいます。

数字を見て見ましょう

      スパイク  サーヴ  ブロック  エラー  ディグ  レセプション  セット

日本    51     3    2    26    25    36      32 


カナダ           62                  1               9              28              21               35                     31 




両チームともミスが多い試合で、ほぼお互いにミスだけで1セット相手チームに与えていることになります。 日本のブロックは言うまでもなく機能してません。 数字上ではアタックとブロックでやられたということになると思います。 アタックの数字は石川選手を欠いた事が影響していると思います。 カナダも決して良い内容ではないと思ったのですが、さすがにオリンピックの望みがかかっていたので、選手を入れ替え全員バレーで挑んでいました。  

この試合の結果、カナダ、中国、オーストラリアによる4位争いが全くわからなくなってきました。 最終戦のカナダ対中国、そしてポーランド対オーストラリアの結果次第になります。 特にすでにオリンピックを決めたポーランドがイラン戦控え選手で臨んで負けているので、この試合どんなラインナップで戦うのかも影響してくると思います。

日本の最後の相手はフランス。 ベストメンバーで戦ってほしいのですが、フランスは控えの選手中心でくる可能性が高いと思います。 その場合、セッターとリベロ以外スターティングメンバーとかなり力の差があると思うので、しっかり勝ちに行ってほしいです。

頑張れ日本!


その他の試合

負けられないオーストラリアは大熱戦の末中国を破りました。 ほぼ互角の内容、オーストラリアが気迫で上回ったように思います。 


すでにオリンピック出場権を得たフランスは控えのメンバーでヴェネズエラと戦い、フルセットの末勝利。
 

ポーランド対イランは3-1でイランが勝利。 ポーランドも控えのメンバー中心での戦い、イランはベストメンバーでオリンピックの切符を勝ち取りました。
 
   

2016年6月2日木曜日

オーストラリア戦

オリンピックへの望みをつなぐ最後のチャンスだったのですが、残念ながらストレートで敗れてしまいました。  オーストラリアにとっても負けられない試合で、フランス戦に出ていなかったキャプテンエースのエドガー選手をコートに戻し、チームまとまりがあったように思います。 各セット中盤までは日本も競り合っていいプレイを見せるのですが、どうしてもセットの後半、詰めの甘さが出てしまいます。 プレッシャーと緊張からなのでしょうか。 前日のフランス戦再現のような最終セット、デュース。 オーストラリアは強いサーヴを入れることが出来ず、フランスに負けてしまいましたが、この試合では立場が逆転し、強いサーヴが出来ない日本に対ししっかり攻めることが出来ていたように思います。 

数字を見て見ましょう

      スパイク  サーヴ  ブロック  エラー  ディグ  レセプション  セット

日本    47     4    2    16    30    29      25 


豪州              49                3            10            17             16            29                   17 



数字上エラーはこれまでより減ってはいますが、試合内容を見ると、大事な場面で出てしまっているように思います。 相変わらず、ミドルブロックは機能してません。ブロックで8点差があるということは、他でそれを補わなくてはならないのですが、攻撃では補うどころかマッチできてない部分もあるようです。 

ここまでのオーストラリアの試合を見て、日本はサーヴでリベロのペリー選手以外を狙って勝負すべきだと思っていたのですが、徹底されていなかったのは残念。 実際エースを取れたり、崩せたサーヴはウォーカー選手とロバート選手を狙ったものでした。 もっと崩せたと思うのですが、日本のベンチには何か違った狙いがあったのでしょうか

次はカナダ。 タイプとしてはオーストラリアに近いチームだと思いますが、ミドル攻撃を多用してきます。 フランス戦には出てませんでしたが、ケガのため昨年は万全ではなかったエースのシュミッツ選手がこの大会好調。 ベテランのウィンター選手がチームを離れたものの、若い力も加わり、昨シーズンより明らかに強いです。 ただオーストラリア同様、この大会レセプションがいまひとつ安定しません。 特にホグ選手とリベロのルイス選手、ゲームの後半乱れるパターンが多いので、日本はしっかり狙っていってほしいです。

頑張れ日本!

その他の試合

フランスは控え選手をスターティングでのぞんだカナダをよせつけずストレート勝利

 

注目のアジア対決、イラン対中国は一点を争う緊迫した接戦、フルセットの末イランが勝利


ポーランドはヴェネズエラにストレート勝利。

結果、ポーランド、イランがオリンピック出場を決めました。



2016年6月1日水曜日

男子最終予選イラン戦



残念ながら3-1で負けてしまいました。 悔しい。 チームは連敗で苦しいとは思いますが、内容的にはここ3戦で最もよかったのではなかったでしょうか。 特に今日は清水選手の活躍が目立っていたように思います。 しっかりリバウンドを取って次で決めるという、ベテランらしい冷静なプレイが光ってました。  一方のイラン・チームは、ガフォー選手を膝のケガで欠いているとはいえ、全員バレーで選手層の厚さを感じました。 昨年に比べるとサーヴ力がアップ、特に勝負どころでもその強さを見せていました。

数字を見てみましょう

      スパイク  サーヴ  ブロック  エラー  ディグ  レセプション  セット

日本    56     2    4    30    32    34      34 
イラン     53                  5              16             22               18              48                      50



何度も書いてますが、やはりブロックですね。 やられている感より、やり返してない感。 3ポイント取れた第2セットはしっかりとれているので、勝敗に影響していると思います。 あとはやはりサーヴ。 点を狙えるサーヴを打てる選手の数が少なすぎます。 加えて、点を取っていくサーヴと入れるサーヴのギャップがあまりに大きいように見ていて感じます。 特に清水選手あたりの2本目に打つサーヴはほぼチャンスボール。 マルーフ選手のようなセッターだと、相手に点をあげているのと同じことだと思います。  イランのレセプションの数字がいいのは、日本のサーヴの弱さもあると思います。 加えて相変わらずミスが多いですね。 

試合内容が良かったといえ、第4セット終盤のように、決め所で勝負できるサーヴが出来るか、出来ないかという実力の差が出た試合だったと思います。 次への課題としてしっかり受け止めてほしいですね。

次の相手はオーストラリア。 初戦のイラン戦、動きがいまいちでしたが少しずつ調子を上げてきていると思います。 中国同様大型チーム。 イタリアで活躍するミドルのジンゲル選手がチームに戻っているので、彼のクイックとブロックに日本は要注意。 エースのエドガー選手は腰の具合が良くないのか、試合に出たり出なかったりですが、代わりのベテラン、キャロル選手が安定したプレイを見せてます。 弱点はレセプション。 リベロを外して、両レフト、特にウォーカー選手はこの大会レセプションのミスが目立つので、どんどん狙っていきましょう。

頑張れ日本!

その他の試合

カナダはヴェネズエラに快勝で、ポイントを伸ばしてきました。 ここまで負け試合でもしっかりポイントを取っているので4位を狙える位置を維持してます。

 

フランスはオーストラリアを3-1。第4セットは44-42となる激戦。 勝利のカギとなったのはフランスのサーブ、そしてセッター、トニウッティ選手のセットワークだったと思います。 オーストラリア、キャロス選手の高い決定率を誇るスパイクも見ごたえありました。


ポーランド対中国はフルセットの末、ポーランド。 中国は得意のブロックでポーランドを苦しめましたが、フランス戦やカナダ戦同様、後半ポーランドは勝負強さを発揮しました。