2016年8月13日土曜日
オリンピック
リオ・オリンピック、女子バレーは予選1試合を残すところまで来ましたが、ここまで日本チームは残念ながら本来持つ力を全く発揮できていないように思います。 それは最終予選の時と同じように、闘志ではなく不安がかった選手の表情に表れているように感じます。 予選最終戦では、周囲の期待、目標など一切考えず、もっとオリンピックでプレイできることを楽しんで、持つ力すべてを出し切る試合をしてほしいと願わずにはいられません。 若い選手の多い中国も日本以上にアンダーパフォーマンスに苦しんでいますが、不調だった男子アメリカチームがブラジル戦でよみがえったように。 頑張れ日本!
2016年6月12日日曜日
WGPイタリア戦
Photo by FIVB
ワールドグランプリ一週目の最終戦、日本はイタリアと対戦しました。 結果はフルセットの末イタリアが勝利。日本のスタメンは、石井、江畑、古賀、荒木、大竹、田代、そしてリベロに佐藤選手。 一方のイタリアは若手中心の実験的チーム。 高さはあるものの、弱点も多く、日本は3-0でしっかり勝つべき試合と思ったのですが、逆に弱点をつかれ、ミスも多い厳しい試合でした。 控えの選手を試す機会というのは解るのですが、この試合では、チームのテンションの低さに不安を感じてしまいました。 代表チームとは思えないような、基礎的ミスもあったように思います。 すみません、残念ですが、良い感想が見つからない試合内容でした。
Image by FIVB
一方、注目していた中国対アメリカの試合は、オリンピック本番を思わせるような緊張感ある力のこもった試合でした。 アメリカはセッターのグラス選手を温存していましたが、その他は両チームほぼベストメンバーによる総力戦。 ロンドンで日本に負けて以来、ロウヘイ監督がカムバックし、ゆっくりですが、確実に強化された中国チームは、さらに若い力を加え、オリンピックに向けて非常に良い状態にあるように思います。 ロースターの厚さではおそらく今世界一なのではないかと思えるアメリカ・チームも強い。 1週目を終えて、ここまで全勝のロシアと共に間違いなく抜きにでているチームだと思います。 結果は3-1で中国が勝利しましたが、ポイントは中国のサーヴとブロックだったと思います。 システムを崩された時のアメリカの課題が見えた試合だったように思います。 それにしても両チームとも明るく元気があって、試合を見ていて気持ちいい。 負けはしましたがアメリカも非常に良い状態にあるように見えました。
ワールドグランプリ一週目の最終戦、日本はイタリアと対戦しました。 結果はフルセットの末イタリアが勝利。日本のスタメンは、石井、江畑、古賀、荒木、大竹、田代、そしてリベロに佐藤選手。 一方のイタリアは若手中心の実験的チーム。 高さはあるものの、弱点も多く、日本は3-0でしっかり勝つべき試合と思ったのですが、逆に弱点をつかれ、ミスも多い厳しい試合でした。 控えの選手を試す機会というのは解るのですが、この試合では、チームのテンションの低さに不安を感じてしまいました。 代表チームとは思えないような、基礎的ミスもあったように思います。 すみません、残念ですが、良い感想が見つからない試合内容でした。
Image by FIVB
一方、注目していた中国対アメリカの試合は、オリンピック本番を思わせるような緊張感ある力のこもった試合でした。 アメリカはセッターのグラス選手を温存していましたが、その他は両チームほぼベストメンバーによる総力戦。 ロンドンで日本に負けて以来、ロウヘイ監督がカムバックし、ゆっくりですが、確実に強化された中国チームは、さらに若い力を加え、オリンピックに向けて非常に良い状態にあるように思います。 ロースターの厚さではおそらく今世界一なのではないかと思えるアメリカ・チームも強い。 1週目を終えて、ここまで全勝のロシアと共に間違いなく抜きにでているチームだと思います。 結果は3-1で中国が勝利しましたが、ポイントは中国のサーヴとブロックだったと思います。 システムを崩された時のアメリカの課題が見えた試合だったように思います。 それにしても両チームとも明るく元気があって、試合を見ていて気持ちいい。 負けはしましたがアメリカも非常に良い状態にあるように見えました。
2016年6月10日金曜日
WGPブラジル戦
Photo By FIVB
日本は初戦と同じラインナップ。 ブラジルはファビアナ選手に代わりイタリア戦に出ていなかったタイーザ選手がコートに入りました。 第2セットは接戦となったものの、日本のバレーをすぐに見抜き、弱点を徹底して攻めることの出来る、経験豊富なブラジルに完敗だったように思います。 逆に日本はそのブラジルに対し最後まで答えを見い出せなかったように思います。
数字を見て見ましょう
日本 39 2 3 13 64 23 18
セルビア 51 2 9 14 59 21 24
ブロックは予想できましたが、それ以上にスパイクの得点で大きな差が出てしまいました。 そのほどんどが、ミドル攻撃でブラジルの両ミドルの攻撃は70%以上の決定率。特にタイーザ選手がアタック15ポイントと、日本のブロックが何枚付こうが関係なく良く決めていました。 一方の日本は内瀬戸選手と山口選手以外の選手の決定率が30%程度。 レシーブの良いブラジルとは言え、ちょっと低すぎるように思います。 全体的に低いという意味では、厳しい言い方ですがセッターの責任が大きい思います。 ミドル攻撃に2枚つかれる場面が多々ありましたが、いくらテクニックがあっても高さのない日本の選手にとって、それでは厳しいと思います。 あとディフェンス面で、ブラジルだけに限らず、アメリカ、ロシア、中国あたりは、体の小さな日本の弱点でもあるコート奥にアタックを打ち込んでくるので、場合によっては前に打ちつけてくるボールを棄てて、コートエンドに絞るシフトがあっても良いのではと、この試合を見て思いました。
ブラジルのテクニックや勝負どころでの強さはさすがでしたが、数字で見てもミドル以外の攻撃がまだまだ思うように機能していないように思います。 負けはしましたが、日本はこの試合でしっかりデータが取れていると思うので、オリンピックに向けて良い策を見出してほしいと思います。
その他の試合、注目のプールA1はアメリカ、中国が勝利。 両チーム共にほぼベストメンバーで明らかに抜き出た強さを見せました。 特に中国は日本が苦戦したタイを全くよせ付けず、圧倒的強さでした。
プールC1は、トルコがベルギーを、そしてロシアがオランダを下しました。 コシュレバ選手をケガで欠いているロシアは最終予選と同じベストメンバーのオランダに快勝しヨーロッパ女王の強さを見せてました。
リオでの第2試合、イタリアはセルビアを3-1で下しました。
2016年6月9日木曜日
ワールドグランプリ初戦
Photo by FIVB
リオ・デ・ジャネイロで行われたワールドグランプリ、グループ1の初日、日本対セルビアは3-0(31 - 29、25 - 18、28 - 26 )のストレートで日本が勝利しました。 日本のスターティング・メンバーは田代、座安、江畑、古賀、山口、大竹、内瀬戸選手。 一方のセルビアは、ベテランのブラコセビッチ選手を除くほとんどが若手と控え選手中心のラインナップ。
最終予選に出場していなかったメンバーがどんなプレイを見せてくれるのか注目でしたが、良い部分と不安な部分がでた試合だったと思います。 まず良かった点から、大竹選手と田代選手のコンビがピッタリ合って、クイックが良く機能していたと思います。 また相手が慣れていなかったということもあると思いますが、内瀬戸選手の早い攻撃はとても効果的でした。 古賀選手も本来の調子を取り戻しつつあるような良いプレイを随所で見せていました。 不安に見えた点は、江畑選手。 国際試合に長く出ていなかったせいか、攻守ともにまだ本来の動きが出来ていないようでした。 アタック決定率も40本打って9得点と低い数字、加えてサーヴミスも多かったです。 大会中、徐々に調子が上がることを期待しましょう。 田代選手のトスワークは宮下選手と違ったカラーを出していて、おもしろいと思うのですが、ラリー中のトスの精度を上げることが課題だと思います。 また若干拘りすぎるようなトスの選択が良く見られ、特にセットの後半、相手の裏をかくべく選択が裏目に出た場面が多々見られたように思います。 コンビという点ではバックアタックのタイミングがまだどの選手ともうまくあっていないようでもありました。
高さはあるもののセルビアはミスが多かったですね。 ブランクのあったブラコセビッチ選手もまだまだ本調子ではなかったように思います。
数字を見てみましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 47 5 6 17 76 30 20
セルビア 42 5 9 23 56 23 23
Image by FIVB
日本はサーヴでもう少し攻めたい感はありますが、この試合安定したレセプションでディグもよく上がっていたと思います。 まずは1勝おめでとうございます。
現在のベストメンバーと思われるラインナップで登場したブラジルは、若手中心のイタリアに思わぬ苦戦。 さすがに最後は勝負強さを見せ3-1で勝利しましたが、今後に不安が残る試合内容でした。
リオ・デ・ジャネイロで行われたワールドグランプリ、グループ1の初日、日本対セルビアは3-0(31 - 29、25 - 18、28 - 26 )のストレートで日本が勝利しました。 日本のスターティング・メンバーは田代、座安、江畑、古賀、山口、大竹、内瀬戸選手。 一方のセルビアは、ベテランのブラコセビッチ選手を除くほとんどが若手と控え選手中心のラインナップ。
高さはあるもののセルビアはミスが多かったですね。 ブランクのあったブラコセビッチ選手もまだまだ本調子ではなかったように思います。
数字を見てみましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 47 5 6 17 76 30 20
セルビア 42 5 9 23 56 23 23
Image by FIVB
日本はサーヴでもう少し攻めたい感はありますが、この試合安定したレセプションでディグもよく上がっていたと思います。 まずは1勝おめでとうございます。
現在のベストメンバーと思われるラインナップで登場したブラジルは、若手中心のイタリアに思わぬ苦戦。 さすがに最後は勝負強さを見せ3-1で勝利しましたが、今後に不安が残る試合内容でした。
2016年6月7日火曜日
オリンピック女子バレー・スケジュール
リオ・オリンピック女子バレーのスケジュールが発表されました。 予選ラウンド、日本は8月6日の初戦を韓国、8日カメルーン、10日ブラジル、12日ロシア、14日アルゼンチンと戦います。 予選はA、Bのプールに分かれた各6チームによる総当り戦で、各プールを勝ち上がった上位4チームが準々決勝へと進みます。 予選ラウンドのフルスケジュールはこちらです。
2015年9月7日月曜日
ワールドカップ女子最終戦
ワールドカップ女子の最終日、日本は首位の中国と戦った。 結果は3-1で中国が勝利、この大会4度目の優勝を決めた。
日本は後半戦ほぼ不動のスタメンで中国に挑む。 第1セットこそ少し点差をつけられるものの、他のセットはほぼ互角の戦い。日本はサーヴで中国を苦しめ、中国得意のミドル攻撃に対し、センタープレイヤーが上手くタッチを取り、レシーヴでつないだ。 勝敗を決めたのはラリーを征したシュテイ選手だったように思う。 いつも以上に絶対勝つという気持ちを前面に出し、ボールを呼び込んだ。 しかしそのシュテイ選手の強打に対し、1本または2本では決めさせない日本の硬いディフェンスも良く出ていた。 課題は2本目、3本目を打たせないため、どうラリーを征するかにあると思う。 もちろん個人技ということにもなるが、やはりセットの精密さと攻撃の組み立て方が重要だ。
今日も26本中3本と決定率の上がらなかった木村選手だが、やはりコートでの存在感は大きい。 負けはしたが、最後までチームが緊張感を持続し、明らかにアメリカ戦やセルビア戦のような消化不良な内容にはならなかったのは、彼女がコートの中にいたことが大きいのではないだろうか。 同時にその分長岡選手や古賀選手が今日も頑張った。 特に長岡選手はロシアのオポジットを高いブロックで苦しめたシェテイ選手が目の前に入るにも拘らず、本当に良く決めてた。 またアタックで9得点を上げた島村選手の幅とスピードのある攻撃も、この大会1番の出来だったのではないだろうか。
残念ながら負けてしまったが、全く勝機を見ることの出来なかったグランプリでの戦いとは全く違う今後につながる試合だったように思う。
日本は5位と残念な結果に終わってしまったが、今の実力そして世界を見たとき、おそらく大方の予想と同じ結果だったのではないだろうか。 しかし各試合内容は、明確な課題と勝機の見えた充実したものとなったように思う。
チームの皆さん、お疲れ様でした。 そして頑張れ日本!
以下順位と個人賞
日本は後半戦ほぼ不動のスタメンで中国に挑む。 第1セットこそ少し点差をつけられるものの、他のセットはほぼ互角の戦い。日本はサーヴで中国を苦しめ、中国得意のミドル攻撃に対し、センタープレイヤーが上手くタッチを取り、レシーヴでつないだ。 勝敗を決めたのはラリーを征したシュテイ選手だったように思う。 いつも以上に絶対勝つという気持ちを前面に出し、ボールを呼び込んだ。 しかしそのシュテイ選手の強打に対し、1本または2本では決めさせない日本の硬いディフェンスも良く出ていた。 課題は2本目、3本目を打たせないため、どうラリーを征するかにあると思う。 もちろん個人技ということにもなるが、やはりセットの精密さと攻撃の組み立て方が重要だ。
今日も26本中3本と決定率の上がらなかった木村選手だが、やはりコートでの存在感は大きい。 負けはしたが、最後までチームが緊張感を持続し、明らかにアメリカ戦やセルビア戦のような消化不良な内容にはならなかったのは、彼女がコートの中にいたことが大きいのではないだろうか。 同時にその分長岡選手や古賀選手が今日も頑張った。 特に長岡選手はロシアのオポジットを高いブロックで苦しめたシェテイ選手が目の前に入るにも拘らず、本当に良く決めてた。 またアタックで9得点を上げた島村選手の幅とスピードのある攻撃も、この大会1番の出来だったのではないだろうか。
残念ながら負けてしまったが、全く勝機を見ることの出来なかったグランプリでの戦いとは全く違う今後につながる試合だったように思う。
日本は5位と残念な結果に終わってしまったが、今の実力そして世界を見たとき、おそらく大方の予想と同じ結果だったのではないだろうか。 しかし各試合内容は、明確な課題と勝機の見えた充実したものとなったように思う。
チームの皆さん、お疲れ様でした。 そして頑張れ日本!
以下順位と個人賞
2015年9月5日土曜日
ワールドカップ女子アメリカ戦
ワールドカップ女子も残り2試合。 今日の相手は、グランプリでの圧倒的強さを今大会潜めてしまっているアメリカだ。 結果は3-1でアメリカの勝利。
日本はおそらく勝てたであろう試合を落としてしまった。 序盤からレセプションが安定せず、ミスも多くガタガタだったアメリカを日本がリードする。 いいサーヴが入り、すばらしいディフェンスで理想的バレーを展開した日本が、第1セットを先取する。 しかしアメリカもこの状況にしっかり対応したメンバーチェンジで、第2セットを接戦に持ち込む。 追い上げるアメリカではあったが、何度となくラリーに持ち込み、突き放せるチャンスを作る日本だが、勝負どころで木村選手が決めきれなない。 ロシア戦で見せた思い切りの良さがなく、攻撃がとても中途半端だったように思う。 このセットを取っていれば、日本がおそらくストレート勝ちできたのではないだろうか。 長岡選手、古賀選手の調子が良かっただけに残念。 タイに持ち込むことで焦りがなくなったアメリカが、ここから本領を発揮する。 途中出場の内瀬戸選手らも頑張るが、高さと速さを誇るアメリカのリズムになってしまうとやはり厳しい。第4セットは完全アメリカペースで日本は手も足もでず、この大会初めてフルセットまで持ち込めない負けとなった。
この試合、内容的にはセルビア戦と非常に近かったように思う。序盤相手への対策がしっかり行われているにも拘らず、力を継続できない選手を交代、しかしそれによって自らのペース、対策が崩れていく。 総力戦の難しさでもある。 逆に相手は試合が進むごとに日本への対策を追求し、具体的に対応してくるので戦いやすくなる。 総力戦が出来ることは素晴らしいことだと思うが、今の日本に必要なのはメンバーチェンジ後、再度追い込まれた時どう戦い方を進化させるのかということではないだろうか。 個人的には第4セット、もう一度第1セットのメンバーに戻して戦ってほしかった。 ロシア戦のように全力を尽くした負けとは違い、消化不良みたいなしっくり行かない試合となってしまった。
しかし負けはしたもの、グランプリの頃と比べるとチームの状態は遥かに良くなっていると思う。特に序盤は日本らしい素晴らしいレシーヴが見られたし、攻撃では長岡選手がチームを引っぱりアメリカを苦しめた。
そしていよいよ最終戦の中国。主力の一人を欠くものの、完全な対策を引いてロシアを下し、遂に首位に立った。 頑張った選手もそうだか、さすがロウヘイ監督。 シュテイ選手をロシアの主砲の前に置きブロックでその攻撃を防ぎ、、高いロシアの中で最も低いブロックを徹底して狙い攻撃を仕掛けていた。 又この試合で痛感したのが中国のミドル攻撃の多彩さと安定感。 日本にとってはとても厳しい相手だと思うが、若さゆえのもろさもある。頑張れ日本!
日本はおそらく勝てたであろう試合を落としてしまった。 序盤からレセプションが安定せず、ミスも多くガタガタだったアメリカを日本がリードする。 いいサーヴが入り、すばらしいディフェンスで理想的バレーを展開した日本が、第1セットを先取する。 しかしアメリカもこの状況にしっかり対応したメンバーチェンジで、第2セットを接戦に持ち込む。 追い上げるアメリカではあったが、何度となくラリーに持ち込み、突き放せるチャンスを作る日本だが、勝負どころで木村選手が決めきれなない。 ロシア戦で見せた思い切りの良さがなく、攻撃がとても中途半端だったように思う。 このセットを取っていれば、日本がおそらくストレート勝ちできたのではないだろうか。 長岡選手、古賀選手の調子が良かっただけに残念。 タイに持ち込むことで焦りがなくなったアメリカが、ここから本領を発揮する。 途中出場の内瀬戸選手らも頑張るが、高さと速さを誇るアメリカのリズムになってしまうとやはり厳しい。第4セットは完全アメリカペースで日本は手も足もでず、この大会初めてフルセットまで持ち込めない負けとなった。
この試合、内容的にはセルビア戦と非常に近かったように思う。序盤相手への対策がしっかり行われているにも拘らず、力を継続できない選手を交代、しかしそれによって自らのペース、対策が崩れていく。 総力戦の難しさでもある。 逆に相手は試合が進むごとに日本への対策を追求し、具体的に対応してくるので戦いやすくなる。 総力戦が出来ることは素晴らしいことだと思うが、今の日本に必要なのはメンバーチェンジ後、再度追い込まれた時どう戦い方を進化させるのかということではないだろうか。 個人的には第4セット、もう一度第1セットのメンバーに戻して戦ってほしかった。 ロシア戦のように全力を尽くした負けとは違い、消化不良みたいなしっくり行かない試合となってしまった。
しかし負けはしたもの、グランプリの頃と比べるとチームの状態は遥かに良くなっていると思う。特に序盤は日本らしい素晴らしいレシーヴが見られたし、攻撃では長岡選手がチームを引っぱりアメリカを苦しめた。
そしていよいよ最終戦の中国。主力の一人を欠くものの、完全な対策を引いてロシアを下し、遂に首位に立った。 頑張った選手もそうだか、さすがロウヘイ監督。 シュテイ選手をロシアの主砲の前に置きブロックでその攻撃を防ぎ、、高いロシアの中で最も低いブロックを徹底して狙い攻撃を仕掛けていた。 又この試合で痛感したのが中国のミドル攻撃の多彩さと安定感。 日本にとってはとても厳しい相手だと思うが、若さゆえのもろさもある。頑張れ日本!
2015年9月4日金曜日
ワールドカップ女子アルジェリア戦
いよいよ最終ラウンドに入った女子ワールドカップ、日本はアルジェリアと戦った。結果は3-0で勝利。
ここまであまりスターティング・メンバーとしてプレイする機会のなかった、鍋谷、石井、迫田選手がコートに入り、セッターは古藤選手。 危なげなく2セットを連取し、3セット目は代わって現在のベストメンバーとえる木村、古賀、長岡選手 そしてセッターに2セット目の後半から入った宮下選手。 内容を比べてみるとやはり3セット目が一番しまったプレイができていたように思う。 個々の特徴を生かしながら日本らしいバレーが出来ていた。 ミスが多い相手だったので、比較的楽な試合展開となったが、こういった試合でも、センター攻撃の少なさ、ラリー中のセットの質など、今の日本のチームの課題が浮き彫りになっていたようにも思う。
いよいよ次の相手はアメリカ。セルビア、ロシアといったヨーロッパのパワーバレーに敗れ日本と並びここまで2敗。 おそらく必死で日本に挑んでくると思われる。 アメリカは、負けた両試合でサーヴで崩され、高いブロックに苦しんだ。 速い攻撃は怖いがこれまで戦ったロシアやセルビアに比べると、ブロックにひっかけやすい打ち方をしてくる選手が多いので、日本はぜひサーヴで崩し、ブロックでワンタッチをとっていってほしい。 加えてヒル選手を筆頭に厳しいサーヴを打ってくるので、ベンチサイドでも上手くそれに対応してほしい。 頑張れニッポン!
2015年9月3日木曜日
ワールドカップ女子韓国戦、そしてセルビア戦

結果は日本が3-0のストレート勝ち。 ペルー戦に続き、どうも木村選手が本来の力を出せていないように見えた韓国戦だか、その分、古賀選手、長岡選手が活躍、また先発セッターに起用された宮下選手もサーヴ、レシーヴで素晴らしいプレイを見せた。 セットワークも徐々にセンター攻撃が増えてきており、韓国の一番低いブロックを狙った移動攻撃が効果的だった。
一方の韓国、さすがにキムヨンギョン選手、厳しいコースへすごいアタックを決めるものの、以前に比べ若干ミスが多くなったのではないだろうか。 若手とのチーム作りもまだこれからのように見えた。 ただ、第2セットのようにリズムに乗るとミスも少なくなり、若手が成長すれば、手ごわいチームだ。 オリンピック最終予選でまた対戦する可能性も十分ある。
注目のセルビア対ロシアは壮絶な試合となった。高さとパワーという意味では今の女子バレーで最高のレベルの対決だったのではないだろうか。 アメリカ戦で22という数字を残したセルビアのブロックだが、序盤ロシアの攻撃はさらにその上を抜き、セルビアを苦戦させる。2セットを連取され、セルビアには厳しい展開かと思われたが、この大会のセルビアは粘り強く、見事に逆転勝利。一点を取り合うほぼ互角の戦いであったが、最終的にはセルビアが攻撃の幅でロシアを上回っていたように思う。
そして日本対セルビア。ペルー戦に続き、宮下選手が先発に起用される。 ブロックでタッチを取り、セルビアの攻撃に上手く対応した日本が理想的展開で第1セットを取るが、第2セットはセルビアが高さとパワーで応戦。 第2ラウンドにはいってなかなか調子の上がらない木村選手、ラリー中に低く短くなってしまう宮下選手のセット、日本の最も悪いパターンが大事な試合の中盤で出てしまった。 選手交代が目まぐるしく行われる中、2セットを連取され、あとの無くなった日本だが、石井選手に代わった内瀬戸選手を中心に素晴らしい粘り、そしてコートに戻った宮下選手も上手く攻撃を建て直し、第4セットを取り返す。 しかし第5セット、日本は集中力に欠け、やるべきバレーが出来ず、セルビアの力に押し切られ、大事な試合を落としてしまった。

そんな中、終始しっかりセルビアに対応し、安定したプレイを見せていたのが古賀選手。技術同様、その集中力も素晴らしい。
混戦とは言え、2敗してしまった日本にとっては非常に厳しい状況。 残り3試合、頑張れにっぽん!
2015年8月30日日曜日
ワールドカップ女子6戦目
ワールドカップ女子第2ラウンドがスタートした。今日勝利したのはアルゼンチン、アメリカ、中国、セルビア、ロシア、そして日本。
ペルーと戦った日本、ストレートで勝ちはしたものの、なんともしっくりいかない内容だった。もちろん良い部分もあったが、それ以上にチームの持つ課題がこれまでの試合以上に目立ったように思う。 まずはレセプション。崩れるとどうしても連続してミスが出てしまう。 グランプリで見られたように、アメリカ、中国はさらに厳しいサーヴを連続して打ってくる。今後の試合を考えても非常に不安が残り、選手の技術に頼る以上の対策が必要なよう感じた。そして今日目立ったのはセットの乱れ。グランプリで多々見られたように、ラリー中のセットが安定しない。正直見ていて意図的にそういう作戦のトスでアタッカーと合っていないのか、ミスなのかわからないほど多く見られた。どちらにしてもワールドカップ本番で出るべきようなレベルのプレイではないと思う。 今日のような試合内容だと韓国戦も厳しい試合になりそうだ。 もう一度気を引き締めて、頑張れ日本!
ペルーと戦った日本、ストレートで勝ちはしたものの、なんともしっくりいかない内容だった。もちろん良い部分もあったが、それ以上にチームの持つ課題がこれまでの試合以上に目立ったように思う。 まずはレセプション。崩れるとどうしても連続してミスが出てしまう。 グランプリで見られたように、アメリカ、中国はさらに厳しいサーヴを連続して打ってくる。今後の試合を考えても非常に不安が残り、選手の技術に頼る以上の対策が必要なよう感じた。そして今日目立ったのはセットの乱れ。グランプリで多々見られたように、ラリー中のセットが安定しない。正直見ていて意図的にそういう作戦のトスでアタッカーと合っていないのか、ミスなのかわからないほど多く見られた。どちらにしてもワールドカップ本番で出るべきようなレベルのプレイではないと思う。 今日のような試合内容だと韓国戦も厳しい試合になりそうだ。 もう一度気を引き締めて、頑張れ日本!
2015年8月27日木曜日
ワールドカップ女子5戦目
ワールドカップ女子前半の最終日、アメリカ、中国、セルビア、ロシア、アルゼンチン、そして日本がそれぞれ勝利した。
日本の相手は、昨年の世界選手権5位のドミニカ共和国。第1セット中盤からリードを奪い、そのまま危なげなくセットを取った日本だが、第2セット、レセプションが乱れ始め、ドミニカにリードをゆるしてしまう。 途中古賀選手に代わり、石井選手、宮下選手に代わり古藤選手を投入し、逆転を試みるが、攻撃が単調になってしまい、勢いに乗ったドミニカにそのまま逃げ切られ、セットを落とす。続く第3セットは、序盤リードされた日本が、後半追いつきその後は1点を争う戦い。コートに戻った古賀選手、石井選手の両エースががんばり、長いデュースが続くが、粘るドミニカに最後は力負け。その競り合いでちょっと疑問に思ったのが、日本のブロックポジション。 ドミニカのレフトはブロックの上からエンドラインに打ってくることは少なく、その殆どが力任せにクロスへ打ちつけてくる。特にリヴェラ選手はジャンプ力も落ちているため、打点もさほど高くない。 デュースに入ってからはセットが彼女に集中しかなり苦しそうに見えた。 それに対し、なぜか日本は古藤選手がセンターでブロックし、サイドにミドルブロッカーを置く場面が多く見られたが、センターブロックを高くしてほしかった。1本タッチ、もしくはブロックが出ていれば確実にセットが取れたのではと思ってしまう。
あとの無くなった日本、グランプリの頃の試合であれば、このまま3-1で負けていたのではないかと思われるが、今日は違った。 第4セット、石井選手に代わって入った内瀬戸選手が攻守で活躍し日本に流れを引き戻す。集中力を切らせたドミニカにミスが続き、日本がこのセットを取り最終セットへ。 第5セット序盤日本がリードするが、その後追いつかれ、またも1点を争う展開。 島村選手のサーヴで崩し、やっと抜け出した日本が、そのまま逃げ切り、長時間のローラーコースターのようなこの試合を征した。 ドミニカもパワーだけでなく、16歳から守備のかなめとして活躍し、国際大会で数々の個人賞を獲得してきたリベロのキャスティーオ選手を中心とした粘りも素晴らしかった。
内容的には、良かったところ、悪かったところ、いろいろあった今日の日本だが、とにかくチーム力を尽くして勝てた意味はとても大きかったと思う。 後半に向けてチームの団結力がいい感じで上がったのではないだろうか。 頑張れ日本。
日本の相手は、昨年の世界選手権5位のドミニカ共和国。第1セット中盤からリードを奪い、そのまま危なげなくセットを取った日本だが、第2セット、レセプションが乱れ始め、ドミニカにリードをゆるしてしまう。 途中古賀選手に代わり、石井選手、宮下選手に代わり古藤選手を投入し、逆転を試みるが、攻撃が単調になってしまい、勢いに乗ったドミニカにそのまま逃げ切られ、セットを落とす。続く第3セットは、序盤リードされた日本が、後半追いつきその後は1点を争う戦い。コートに戻った古賀選手、石井選手の両エースががんばり、長いデュースが続くが、粘るドミニカに最後は力負け。その競り合いでちょっと疑問に思ったのが、日本のブロックポジション。 ドミニカのレフトはブロックの上からエンドラインに打ってくることは少なく、その殆どが力任せにクロスへ打ちつけてくる。特にリヴェラ選手はジャンプ力も落ちているため、打点もさほど高くない。 デュースに入ってからはセットが彼女に集中しかなり苦しそうに見えた。 それに対し、なぜか日本は古藤選手がセンターでブロックし、サイドにミドルブロッカーを置く場面が多く見られたが、センターブロックを高くしてほしかった。1本タッチ、もしくはブロックが出ていれば確実にセットが取れたのではと思ってしまう。
あとの無くなった日本、グランプリの頃の試合であれば、このまま3-1で負けていたのではないかと思われるが、今日は違った。 第4セット、石井選手に代わって入った内瀬戸選手が攻守で活躍し日本に流れを引き戻す。集中力を切らせたドミニカにミスが続き、日本がこのセットを取り最終セットへ。 第5セット序盤日本がリードするが、その後追いつかれ、またも1点を争う展開。 島村選手のサーヴで崩し、やっと抜け出した日本が、そのまま逃げ切り、長時間のローラーコースターのようなこの試合を征した。 ドミニカもパワーだけでなく、16歳から守備のかなめとして活躍し、国際大会で数々の個人賞を獲得してきたリベロのキャスティーオ選手を中心とした粘りも素晴らしかった。
内容的には、良かったところ、悪かったところ、いろいろあった今日の日本だが、とにかくチーム力を尽くして勝てた意味はとても大きかったと思う。 後半に向けてチームの団結力がいい感じで上がったのではないだろうか。 頑張れ日本。
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