2016年5月31日火曜日

ポーランド戦



残念ながらストレートの完敗でした。 相手のポーランドは世界ランク2位。 とは言え、2年前の世界選手権優勝時から比べると、引退、そしてケガもあり、チーム力は落ちているように思います。 ここまで下位のチームとの戦いで2勝しているものの、両試合共にフルセットにもつれる苦戦を強いられています。 そんな中、日本にもチャンスはあったと思うのですが、この試合では実力の差を見せつけられてしまいました。 

数字を見て見ましょう。


       スパイク  サーヴ  ブロック  エラー ディグ レセプション セット  
日本      39    4     2    21   24   22     26
ポーランド      41    2      11      16   19   18     28 

石川選手、柳田選手あたりは中国戦からしっかり修正できたと思うのですが、チーム全体を見るとまだまだエラーによる失点(21)が多いですね。 ブロックでも11とやられた感がありますが、中国戦でもそうだったように、日本のブロック得点が2とあまりにも少ないのは問題だと思います。 セット最低でも3本は出していかないと、世界のトップレベルに勝つことは難しいのではないでしょうか。 個々としてだけではなく、チームとしてサーヴ、ブロック力の強化が必要だと思います。 一方、本来サーヴ力のあるポーランドですが、この試合エースたった2本。 チームがまだまだ本調子ではないことを表しています。

それにしても今日の石川選手の力のこもったスパイクは印象的でした。 20本のスパイク中14得点。 素晴らしい数字だと思います。 途中ブロックにつかまってしまう場面もありましたが、柳田選手も13本中8本と良い決定率だったと思います。 ただ、今のチームの弱点は、2人をカヴァーできる選手が不在だということ。 石川選手がレセプションで崩れた時、柳田選手がブロックにかかった時、コート中でのサポートシステムが出来ていないように感じます。 若い選手達が伸び伸びプレイできるようもっとベテランに頑張ってもらいたい。 ワールドカップでは深津選手あたりが、巧みなセットワークで上手くフォローしていたようでしたが、この大会ではプレッシャーなのかちょっと冷静さを欠いているようにも見えました。 加えて中国戦もそうだったのですが、ベンチの対応の遅さも気になります。 この試合、特に第2セット中盤、リードしながら逆転を許してしまう場面です。 コート内はかなり苦しそうで、もっと早い対応が出来ないのかと思ってしまいました。 一時的にでも交代して即戦力となれる選手の不在は、日本チームにとって今後の大きな課題だと思います。

かなり厳しい状況になってはしまいましたが、4位争いがかなり混戦になりそうなので、まだチャンスはあると思います。 今日対戦するロザーノ新監督率いるイランは、ロースターに変化はないようですが、昨シーズンよりチームにまとまりがあるように思います。 マルーフ選手の操る早い攻撃にどう対応するのか。 やはり強いサーヴで崩したいですね。 頑張れ日本!

その他の試合

カナダがオーストラリアにフルセットの末勝利。 シュミッツ選手、エドガー選手、両エースによる打ち合いは迫力ありました。


中国はヴェネズエラに圧勝。 高いブロックでヴェネズエラのパワフルな攻撃を封じました。



注目されたフランス対イランはストレートでフランスの勝利。 この試合のフランスはミスが少なく、スキのない完璧に近いバレーを見せてました。

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