2015年7月12日日曜日

中国に完敗

ワールドグランプリ埼玉大会最終日、日本はここまで全勝の強豪中国と戦った。

第1セット、日本の単調なレフト主体の攻撃は、高さを誇る中国に全く通用しない。日本としては最悪のパターンだ。サーヴで崩されてしまったのは大きいが、日本の攻撃は、あまりにもシンプルすぎて、簡単に相手のブロックにつかれてしまう。特にトランジッションからの攻撃。高さのある中国に対して、もう少し工夫された攻撃戦略があっても良かったのではないかと思いつつ、この試合を見ていて、今の日本のチームはただ戦うのに精一杯でそういった余裕は見られない。第2セットの序盤、中国のブロックを見事に振った山口選手と長岡選手によるコンボ。ああいった攻撃がもっともっと必要だと思う。2枚ブロックにつかれたレフトの打ち合いになってしまっては、中国に勝つことはまず難しい。加えて本来の持ち味でもあるサーヴ、レシーヴ力がこの大会ではまだあまり出ていない。ハイブリッド6という戦術から元のフォーメーションに戻った今シーズン、いろんな部分で日本はまだまだチームが未完成で目指しているバレーの形が見えてこない。そんな中、逆にオリンピックに向け確実に進歩している今の中国チームとの差を、厳しい形はあるがこの試合で知れてよかったのではないかと思う。

中国チームは、若い力の成長、そしてロウヘイ監督が良く口にしていた「チームに無い部分」を補強し、着実に強くなっている。特にサーヴ力の強化はこの試合でも見事な成果を見せていた。加えてブラジルにも通じる勝ちたい気持ちを前面に表し、自らを調子つけるバレーだ。アメリカと共に現時点では他のチームから抜け出ており、間違いなく今回、そしてワールドカップ優勝候補だ。

日本はいよいよ、来週そのアメリカ、そしてもう一度中国と対戦する。 是非頑張ってほしい!  



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