2014年8月21日木曜日

全日本対トルコ


ワールドグランプリ決勝ラウンド2日目、日本対トルコ。結果は3-0 (25-13, 25-17, 25-17)で日本が勝利。 昨日同様選手達が持つ力を出し切れた試合だったと思うが、今日はそれ以上に戦術の勝利だったように思う。日本は、ゴズデ選手とリベロを避け、トルコのレセプションの穴をサーヴのいい選手を起用して徹底的に狙い、相手の攻撃システムをガタガタさせていった。特に相手を良く知る木村選手のサーヴがトルコを嫌がらせていたようだ。逆に佐野選手を中心に今日の日本のレセプションは素晴らしかった。 ミドルからの攻撃がほとんど出来なかったトルコの両サイドからの攻撃は、ロシアに比べ高さはなく、力で押し切るタイプ。日本はブロック、もしくはワンタッチ、そしてディフェンスでよく対応していたように思う。センターブロックが高いトルコに対し、ストレート打ちを得意とする石井選手、そしてパイプ攻撃封じさくとしてブロックの良い大野選手、同時にサーヴの良い両選手の起用は見事だったと思う。宮下選手もブロック、レシーヴでの活躍もさることながら、今日は冷静なトス回しで相手を撹乱できていたのではないだろうか。また当然のようにトルコからマークされた木村選手をベテランの佐野選手がよくサポートしていたように思う。木村選手もそのきついマークの中がんばり、肝心なところでよく得点していた。


 
この決勝ラウンドを前に新戦術が名称つきで発表され、海外にいてもいろんなところで報道されているのを見かける。きっと日本のメディアでは凄いことになっているのだろう。より多くの人にバレーボールを知ってもらい、人気を高めるためのマーケティング策であることは理解できるが、タイミングも含めバレーボールに関しての日本のメディアの取り上げ方は非常に異質。その分選手達、特にキャプテンである木村選手あたりへ与えるプレッシャーは想像を超えるものではないだろうかと思う。本大会予選前半調子があがらず苦悩した選手達は、今本当に頑張っている。こんなことを書いても難しいとは思うが、メディアの騒ぎたてはあまり気にせず、残りの試合にぜひ集中してほしい。次の相手は決勝ラウンド、ここまで両サイドを含めた主力を休ませ若手を起用している中国。 高さはあるが精度に欠ける。 頑張れ日本!

その他の試合、ロシアがベルギーを下し、またブラジルが中国を下し共に1勝目を上げた。   

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