2014年8月19日火曜日

WG決勝ラウンド予習


いよいよ始まる決勝ラウンドまずは初戦の相手から

ロシア
190cm代の揃った大型チームだがレセプション、デフェンスにもろさがある。先日の中国戦同様、サーブで崩しアウトサイドからの攻撃を拾って得点につなぐ日本のバレーが出来れば勝てる相手だと思う。日本のディフェンス人が苦手とするエンドラインへの強いアタックが多いので頑張って対応してほしい。 特にこのチームの軸でもあるコシェレヴァ選手には要注意。 また両オポジットも非常に得点力が高い。

トルコ
レベルの高い国内リーグで鍛えられた選手の多い、実力派軍団。先週から正セッターのナズ選手がコートに復帰し、攻撃が多彩かつスムーズになったようだ。昨年まではオポジットのネスリハン選手を攻撃の軸にしていたが、今季はパワフルな両サイドが攻撃の中心。予選のベスト・ブロッカー、197cm、19歳のミドル、アクマン選手にも要注意だ。ただ、他のヨーロッパのチームに比べると、両サイド共に力任せに下に打ちつけてくる傾向があるので、はじき飛ばされないよう、しっかりワンタッチをとってつなげられれば、日本にも十分チャンスがある。木村選手のチーム・メイトでもあったオズソイ選手はレセプションが不安定なので、徹底的に狙っていってほしい。 

中国
先日負けてしまったため、リベンジに闘志を燃やしてくると思われる。レセプションが安定しない分、以前のような速くて多彩なセンターからの移動攻撃が減り、どうしても両サイドの攻撃が多くなってしまうのが今の中国。ただ調子に乗せるとその高い攻撃、特にズーティン選手は手がつけられなくなるので、先日の試合のようにサーヴで崩し、勢いに乗せないようにしたい。このチームは課題がはっきりしているので、もし近い将来そこが改善された時、欧米に引けをとらない高さとパワーにアジアバレーを融合させた凄いチームになるような予感がする。

ベルギー
昨年のヨーロッパ選手権でイタリア、セルビアを倒して銅メダルに輝いたヨーロッパの新鋭。グループ2の決勝でも優勝候補と見られた強豪のオランダをフルセットの末下して決勝を決めた。何といっても得点元は、オポジットのヴァンへッケ選手。予選ラウンド246得点とグループ1のキム・ヨンジョン選手を凌ぐ数字をたたき出したエースだ。チーム全体でもバランスよくの攻撃力のあるチーム。あまり国際大会の経験がないため、日本のようなスタイルのバレーには慣れていないと思われる。 

ブラジル
シーズン前半のコンディションがあまりよくなかったブラジル。さすがに国際大会になると実力を発揮している。ただ、以前に比べるとプレイヤーごとの凄さは感じられず、より組織力を強化したチームになった印象。両サイドへのセットも先月アメリカとのフレンドリーマッチの時より速くなっている。得点の軸はアウトサイドではなく、ミドル。これまで見せてもらった日本の新戦術で最も戦いにくい相手なのではないだろうか。現在全勝中とは言え、今のブラジルには過去の圧倒的な強さは感じられないので、日本はチーム全員が持つ本来の力を出し切れば、勝てる相手だと思う。

頑張れ日本! 







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