ワールドカップ女子前半の最終日、アメリカ、中国、セルビア、ロシア、アルゼンチン、そして日本がそれぞれ勝利した。
日本の相手は、昨年の世界選手権5位のドミニカ共和国。第1セット中盤からリードを奪い、そのまま危なげなくセットを取った日本だが、第2セット、レセプションが乱れ始め、ドミニカにリードをゆるしてしまう。 途中古賀選手に代わり、石井選手、宮下選手に代わり古藤選手を投入し、逆転を試みるが、攻撃が単調になってしまい、勢いに乗ったドミニカにそのまま逃げ切られ、セットを落とす。続く第3セットは、序盤リードされた日本が、後半追いつきその後は1点を争う戦い。コートに戻った古賀選手、石井選手の両エースががんばり、長いデュースが続くが、粘るドミニカに最後は力負け。その競り合いでちょっと疑問に思ったのが、日本のブロックポジション。 ドミニカのレフトはブロックの上からエンドラインに打ってくることは少なく、その殆どが力任せにクロスへ打ちつけてくる。特にリヴェラ選手はジャンプ力も落ちているため、打点もさほど高くない。 デュースに入ってからはセットが彼女に集中しかなり苦しそうに見えた。 それに対し、なぜか日本は古藤選手がセンターでブロックし、サイドにミドルブロッカーを置く場面が多く見られたが、センターブロックを高くしてほしかった。1本タッチ、もしくはブロックが出ていれば確実にセットが取れたのではと思ってしまう。
あとの無くなった日本、グランプリの頃の試合であれば、このまま3-1で負けていたのではないかと思われるが、今日は違った。 第4セット、石井選手に代わって入った内瀬戸選手が攻守で活躍し日本に流れを引き戻す。集中力を切らせたドミニカにミスが続き、日本がこのセットを取り最終セットへ。 第5セット序盤日本がリードするが、その後追いつかれ、またも1点を争う展開。 島村選手のサーヴで崩し、やっと抜け出した日本が、そのまま逃げ切り、長時間のローラーコースターのようなこの試合を征した。 ドミニカもパワーだけでなく、16歳から守備のかなめとして活躍し、国際大会で数々の個人賞を獲得してきたリベロのキャスティーオ選手を中心とした粘りも素晴らしかった。
内容的には、良かったところ、悪かったところ、いろいろあった今日の日本だが、とにかくチーム力を尽くして勝てた意味はとても大きかったと思う。 後半に向けてチームの団結力がいい感じで上がったのではないだろうか。 頑張れ日本。
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