2016年5月17日火曜日

女子最終予選韓国戦

長らくお休みをしてました。すみません。 

女子の最終予選、3試合が終わり日本は2勝1敗、アジア代表権をかけた韓国との試合は残念ながら3-1で敗れてしまいました。 

今回のオリンピック・サイクル、日本はM1、ハイブリッド6といった新しいフォーメーションを試しながらも、最終的には戦略思考ではなく、現ロースターにおいて、各選手の持つ力を最大限に生かすことが出来ると思える、現代バレーで最もオーソドックスといえるフォーメーションに、遠回りしながらも、落ち着いたようです。 結果、ブロック、そしてオポジットに入る選手の攻撃が昨年までより強化されたのではないでしょうか。 欲を言えば、もう少し時間をかけ、このフォーメーションでチームを完成させていただきたかった。 中国をはじめとする他の強豪の多くが、4年をかけチームを作り上げてきていることを考えると、日本は大きく遅れを取ってしまったように感じてしまいます。

そんな中、気になっていたのが、安定しなかったセッター・ポジション。 結局宮下選手に落ち着いたように見えますが、ここまでの試合を見る限り、成長は見えるものの、ゲームメイク以前に、まだまだトスそのものに安定感がないように思います。 セット以外の部分での貢献は素晴らしいと思うのですが、日本が最も必要とするラリー中の攻撃時のバタつき、その組み立て以前にトスが雑になってしまい、同時に高さを活かせる選手に対してのトスの質が特に安定しないように思います。 日本チームの両サイドに入る選手のプレイが安定しないことにも少なからず影響を及ぼしているのではないでしょうか。 加えてこの試合では、特に第一セット、ミドルの選手を全くといっていいほど使うことが出来なかったことが、サイドアッタッカーへ負担をかけてしまっていたように感じます。 それが後半のゲームの組み立てにも大きく影響してしまっていたのではないでしょうか。 本人のコメントには,この試合3つのトスミスとありましたが、それ以外のもっと細かい部分のミスを、本人、またチームがどう捕らえているのか、個人的に興味深いところです。 

体格で劣る日本にとって各アタッカーの持つ最大限の力を引き出す正確なトスワークと状況に応じた巧みな攻撃を組み立てることのできるセッターの存在は絶対不可欠。 竹下選手以来、まだ日本にはそういった選手が不在のように思います。 この大会イタリアには17歳のセッターが素晴らしいプレイをみせていますが、日本ももっと基礎レベルで若いセッターの育成が必要なのではないでしょうか。 

またこの試合で日本の失点が25. ほぼ1セットを韓国にプレゼントしたことになります。 特に20点目以降の失点がこの試合では目立ちました。 今後の試合で修正が必要だと思います。 

一方の韓国、昨年までと違い、キム選手のリーダーとしての成長が強いチームワークを生み出しているように感じられます。 一時期の凄さは(オランダ戦は凄かったですが)影を潜めているものの、肝心なところでの決定力とそのリーダーシップでチームから絶対の信頼をうけ、若い選手の力を引き出しているように思います。 この試合では往年のチームにあったようなディフェンスの粘りも素晴らしかった。 そしてオランダを苦しめたサーヴ力。 日本も見事にやられてしまいました。

今日の対戦相手のタイは、これまでの試合を見る限り、一時期の勢いはないように感じます。 オヌマー選手もジャンプサーヴをしなくなったので、サーヴもそれほど怖くないように思います。 センターからの早い攻撃には要注意ですが、しっかりサーヴで崩していけば必ず勝てると思います。

頑張れ日本!



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