2016年5月18日水曜日

女子最終予選タイ戦



いろんな意味で厳しい試合でした。 ただ明確だったのはこの試合では、タイがすべてにおいて日本を上回ったということ。 特に今日はレセプションが素晴らしく、得意のスピードと高さのあるミドルからの攻撃が走っていました。 緊張のせいか、日本は最初から動きが硬く、なかなか思うようなプレイが出来なかったように思います。 そんな中、木村選手は終始チームをリラックスさせるかのような笑顔、そして第4セットの勝負どころで、キャプテンらしいプレイを見せていました。 アタックが決まらなくても頭を下げることなく、安定したレセプションでチームをしっかり支えていたと思います。 

残念だったのは何度となくゲームの中断を余儀なくされたテクニカルな問題及びそれに対するベンチの対応と審判の判断。 ルールはルールなので仕方ないとは言え、この大会でタブレットによるメンバーチェンジ時のトラブルが他の試合でも見られます。 もちろんそれに慣れているチーム、なれていないチームの間で差が出てしまっているのかもしれませんが、システムによるトラブルも十分考えられるのではないでしょうか。 プレイとは関係ない、そういった部分でのストレスを、親善試合ならともかく、こういったオリンピックをかけた国際大会で参加チームがかけられてしまうというのはどうかと思います。 まして今回のように、レッドカードという、バレーボールの試合ではほとんど見られないような結果の引き金なるようなことは、決してあってはならないことだと個人的に思います。 (ただ最初のレッドカードは、2回のチャレンジを使いきった後のコールとしつこい抗議に対するものだったと思われるので、取られても仕方がないと思います) もちろん監督、コーチ陣にも責任があり 、あれだけリードしていたので、抗議は後回しにしてゲームに集中していれば違った結果になっていたとは思いますが、、第4セットのセットポイントでもタイチームのメンバーチェンジが受け入れられずセットを落とす致命傷となったことも考えると、最終セットでのタイベンチの反応は理解できないことではないと思います。 国際大会経験豊富なタイチームのこういったトラブルは、これまでほとんど見たことがないので、明らかに新しいシステムへの対応から起こってしまったことだと思われます。 テクニカルサポートを提供する等、もう少し違った対応が開催者側からあっても良かったのではないかと思います。 結果日本に勝利を導くことになりましたが、こういった勝利は日本の選手にとっても、あまりしっくりしないと思いますし、何より素晴らしいプレイを見せてくれたタイチームの選手がとても気の毒でなりません。 今回のような新しいシステムの導入は、今後しっかり見直し、しかるべき対応を考えていただきたいと思います。 同時に、ぜひ残りの試合、両チームに勝利してもらい、共ににオリンピックに行って、もう一度戦ってほしいと思います。

日本はこれからパワーバレーチームとの戦いになります。 粘りのある本来のバレーが出来れば勝機はある。 テレビのモニターからでも、不安を顔に出してしまっている選手が何人か見られるので、まずは結果を考えず、試合、そしてプレイに集中。 緊張とリラックスのバランスがカギ!


  

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