2014年8月2日土曜日

全日本対ロシア



















ワールドグランプリ2日目、全日本女子は強豪ロシアと戦った。結果は1-3〔23-25、13-25、26-24、18-25)でロシアの勝利。

昨日同様、ミス(19失点)の目立った全日本は新戦術の効果をほとんどみせることもなく、メンバーを入れ替えながら、第3、4セットは通常の2枚センターに近い形で戦い、第3セットこそロシアのミスで逆転しセットを取ったものの、ロシアの一方的試合内容で他のセットを取られてしまった。昨日よりは、ブロックポイントはあったものの(8)、ミドルのブロックはロシアの攻撃に全く対応できていなかった印象。逆にロシアは19本のブロックで日本の攻撃を見事に封じた。全日本のセッター、中道、宮下選手ともに、チーム内でトスを回していくことに精一杯で、相手と勝負するセットワークがここまでの2戦では全く出来ていないように感じられた。結果、常に相手に主導権を握られ、余裕を与えてしまっていたようだ。もちろんアタッカーの不調ということと関係していると思われるが、ここまでの日本の攻撃はパターン化されているかのうように単調で、相手に楽に試合をさせてしまっている。一方、チームを離れていたスター選手が徐々に復帰し始めたロシアは、確実に力をつけており、昨年のグラチャンそして今年のイェルツィン杯の時と比べても遥かに強くなっている。特にコシュレヴァ選手の高い打点からエンドラインへの強烈なスパイクに日本はなすすべもなかった。このチームに世界選手権ではあのガモバ選手が加わるという。

その他の試合。トルコ対アメリカはフルセットの末(25-21, 27-29, 25-21, 20-25, 15-12) 、トルコが勝利。正セッターとオポジットを欠いたトルコと昨日に続きミスの多いアメリカ。非常に競ったゲームとなったが、キャプテン、ゴズデ選手がチームをリードし活躍〔26得点)したトルコが、地元の声援を受け熱戦を征した。アメリカは実力ある若い選手が多いものの、ここ2試合を見て大事なところで頼れる選手が不在ではと感じられた。


プールB、フルセットの大熱戦となったタイ対セルビアは(25-19, 18-25, 20-25, 25-19, 15-13)でタイが勝利。 ホームゲーム?と錯覚してしまう程の大声援の中、タイは持ち前のディフェンスとコンビバレーでブロックで脅威の21得点を上げたセルビアから粘り勝ち。168cmの小さなエース、タパファイプン選手やベテランのマリカ選手が後半コートに入り試合の流れを変え、頑張った。また19歳の大型新人、オポジットのアジャラポーン選手にも今後注目。


プールC、ブラジル対イタリアは3-0(25-21, 25-16, 25-15)のストレートでブラジルが勝利。ボニータ監督の元、新体制でプッチニーニ、チェントーニ、ベルコーレ選手と多くのベテラン選手がチームに復帰したイタリアだが、2010年以来公式戦連敗中のブラジルに対し、この試合では答えを見出せなかった。初戦で怪我をしたボセッティ選手のコンディションも気になる。ブラジルはジャクリーン選手が活躍し16得点を上げた。

最後に全日本チームに熱い声援を送って下さったトルコの皆さんにありがとう!

 

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