これまでの戦いで最高の出来だったのではないだろうかと思えたこの試合の日本。 何といってもサーヴとレセプションという現代の男子バレーで最も重視されるエリアが、とても安定していた。 それによって深津選手が相手に的を絞らせない素晴らしいトスワークで、各アタッカーの持ち味を引き出していたと思う。 中でも多用したセンター攻撃、特に山内選手の活躍は素晴らしかった。 アタックだけでも9本打って100%の成功率。 サーヴでもジャンプ・フロータでネットすれすれ厳しいコースを狙っていた。 また崩れた場面、清水選手がよく頑張っていたと思う。 ベテランがああいった活躍をしてくれると若い選手もさらに伸び伸びしたプレイできると思う。 同時にこの試合では全員がミスをしても引きずらず、アメリカ戦のような連続失点をしなかったことも大きかった。 こういった展開を常に出来れば、強豪相手にも良い試合ができることを、さらにで実感できたのではないだろうか。
一方のカナダは、これまで世界選手権、ワールドリーグ、NORCECAの試合を映像で見てきているが、ここまで崩れた試合を見た記憶がない。 おそらくこの大会でも、これまでで最も厳しい試合内容だったのではないだろうか。 まあエラーが27と、ほぼ1セット自ら落としていることになる。 どちらにせよ、日本がそういう状況に追い込んだということもいえると思う。 試合後のホグ監督のコメントにある通り、すべてのエリアにおいてこの試合日本がカナダに勝っていた。
今日の相手はイタリア。 昨日アメリカにストレートで負けはしたものの、内容的には接戦でどちらが勝ってもおかしくない試合だった。 どのセットも20点以降アメリカが持ち味の強烈なサーヴで押し切った印象。 その試合で気になったのがホアントレーナ選手のレセプションとランザ選手のコンディション。 アメリカは徹底してホアントレーナ選手をサーヴで狙い、結果イタリアの攻撃はランザ選手とザイツェフ選手に集中した。 レセプションの崩れからいつものような多彩な攻撃が出来なかったイタリアを見ると、非常に効果的な作戦だったように思う。 ただ、ザイツェフ選手はここまで絶好調。 日本がどこまで戦えるか楽しみだ。 また今月19歳になったばかり、イタリア期待の若手セッター、ジアネリー選手にも注目。 頑張れ日本!
その他、ポーランドがイランに逆転勝利、そしてアメリカ、ロシア、オーストラリア、ヴェネズエラ勝ち、結果全勝はアメリカとポーランド、その後を一敗のロシア、イタリア、日本が追っている。
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