ワールドリーグ終了後ベルート監督が辞任し、アシスタント・コーチだったブレンジーニ氏が一時的に新監督に就任したイタリア。 ベテラン、ミドルのビラレリ選手をケガのため欠いているものの、キューバ出身のスター、ホアントレーナ選手や期待の若手セッター、ジオネリー選手他、おそらく近年最強のラインナップといえるチームだ。 そんなイタリアを相手に、負けはしたものの、日本は健闘したのではないだろうか。 特にあれだけ多くのサーヴミスをしておきながら各セット大差をつけられなかったのは、他のエリアでの実力がついていることだと思う。 この試合で多少気になったのは深津選手のトス。 ここまでほぼ完璧といえる程の素晴らしいトス回しを見せていた彼だが、この試合では若干安定さを欠き、低く短めになっていた場面があったようだ。 リベロの永野選手と共に、若手の活躍を支える生命線でもあるので、がんばってほしい。 この試合で確実な成長をみせていたのが、柳田選手。 デフェンス、そしてレセプションでも、強烈なサーヴに対し無理してAパスにするリスクを下げ、上手く上に上げ、エースを取られない対応が出来るようになっていたように思う。 日本はいろんなエリアで上手く修正が出来ているが、残された課題のひとつに、乱れた場面、ブロックが2から3枚きっちり疲れた時、アタッカーもそうだがチームとしてのどう対処するのかということにあると思う。 日本のアタッカーの殆どが、1から1.5枚のブロックであれば、確実に抜く力を持っている。 しかし、やはり強いサーヴやラリーでシステムが崩れ、しっかりと2枚3枚のブロックに付かれた時、残念ながら、その上から打ち切れるアタッカーは今チームには存在しない。 それではどう対処するのか。 チョイスとして、リバウンドを取るか、ブロックの指先を狙ってブロックアウト、もしくはラリーに持ち込みチャンスを作るということになると思う。 今日の試合ではそんな場面、アタッカーがリバウンドを取りに行っているのにカヴァーがなかったり、ただ真下に打ち付けてブロックにかかるケースが多々見られた。 後半対戦するロシアやポーランドは、高さに加えブロックシステムもしっかりしているので、是非そういった部分も修正していってほしい。
前半戦を終え、ここまで日本の健闘は目覚ましい。 個人ランキングを見ても、深津選手がセッター部門、永野選手がディガー部門でそれぞれ1位にランキングされている。 日本が世界と戦う上でひとつの必要条件がクリアーされていると言える。 またそして石川選手がスパイカー部門6位、柳田選手がサーバー部門10位という若手の活躍も素晴らしい。 あとはレセプション部門、サーバー部門にもっと他の選手がランキングに入れるようになると世界との戦いももっと面白くなってくるのではないだろうか。
場所を大阪に移して、チュニジア、ヴェネズエラ、イランの3連戦と、まだまだ厳しい戦いが続く。 頑張れ日本。
0 件のコメント:
コメントを投稿