日本はおそらく勝てたであろう試合を落としてしまった。 序盤からレセプションが安定せず、ミスも多くガタガタだったアメリカを日本がリードする。 いいサーヴが入り、すばらしいディフェンスで理想的バレーを展開した日本が、第1セットを先取する。 しかしアメリカもこの状況にしっかり対応したメンバーチェンジで、第2セットを接戦に持ち込む。 追い上げるアメリカではあったが、何度となくラリーに持ち込み、突き放せるチャンスを作る日本だが、勝負どころで木村選手が決めきれなない。 ロシア戦で見せた思い切りの良さがなく、攻撃がとても中途半端だったように思う。 このセットを取っていれば、日本がおそらくストレート勝ちできたのではないだろうか。 長岡選手、古賀選手の調子が良かっただけに残念。 タイに持ち込むことで焦りがなくなったアメリカが、ここから本領を発揮する。 途中出場の内瀬戸選手らも頑張るが、高さと速さを誇るアメリカのリズムになってしまうとやはり厳しい。第4セットは完全アメリカペースで日本は手も足もでず、この大会初めてフルセットまで持ち込めない負けとなった。
この試合、内容的にはセルビア戦と非常に近かったように思う。序盤相手への対策がしっかり行われているにも拘らず、力を継続できない選手を交代、しかしそれによって自らのペース、対策が崩れていく。 総力戦の難しさでもある。 逆に相手は試合が進むごとに日本への対策を追求し、具体的に対応してくるので戦いやすくなる。 総力戦が出来ることは素晴らしいことだと思うが、今の日本に必要なのはメンバーチェンジ後、再度追い込まれた時どう戦い方を進化させるのかということではないだろうか。 個人的には第4セット、もう一度第1セットのメンバーに戻して戦ってほしかった。 ロシア戦のように全力を尽くした負けとは違い、消化不良みたいなしっくり行かない試合となってしまった。
しかし負けはしたもの、グランプリの頃と比べるとチームの状態は遥かに良くなっていると思う。特に序盤は日本らしい素晴らしいレシーヴが見られたし、攻撃では長岡選手がチームを引っぱりアメリカを苦しめた。
そしていよいよ最終戦の中国。主力の一人を欠くものの、完全な対策を引いてロシアを下し、遂に首位に立った。 頑張った選手もそうだか、さすがロウヘイ監督。 シュテイ選手をロシアの主砲の前に置きブロックでその攻撃を防ぎ、、高いロシアの中で最も低いブロックを徹底して狙い攻撃を仕掛けていた。 又この試合で痛感したのが中国のミドル攻撃の多彩さと安定感。 日本にとってはとても厳しい相手だと思うが、若さゆえのもろさもある。頑張れ日本!
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