モントルーバレーマスターズ決勝、トルコ対日本はフルセットの末(22-25, 19-25, 25-19, 25-23, 15-10)、トルコが逆転優勝した。 それまで全勝だった日本と初戦の日本以降調子を上げこの大会絶好調のオランダを破って決勝進出したトルコ。 両チームとも若手とベテランをミックスしチームだ。 日本はロシア戦で活躍した藤田選手がスターティングメンバーで、その他はこの大会ほぼ不動になったメンバー。 新戦術ではないことももちろんだが、江畑選手がオポジットに入り、ライトからの攻撃を見せるのが昨年までになかったパターンで、RC CANNEでのプレイの成果ではないだろうか。だが第2セット目、その江畑選手が負傷し、木村選手と交代。 他との接触ではなく突然倒れこんだようだったが、鍋谷選手に続き、この大会2人目の負傷者で、大事でないことを祈りたい。 第3セット、かなり疑問に思われる審判のコールが続き監督を含めかなり動揺したかのような日本、それ以降流れが完全にトルコに変わってしまう。 パワーと高さのあるトルコを調子に乗せるとさすがに怖い。 このまま試合の流れは変わることなくトルコが勝利した。 日本にとってこの大会での明るい成果はなんといっても古賀選手。 世界の高さに十分対応できるテクニック、そして冷静さをもって安定したプレイが出来ることを証明していたように思う。 同時にMVPを取った石井選手の成長も大きかったのではないだろうか。サーヴ・レシーヴで狙われ崩れるシーンもあったが、攻撃力で十分カヴァーしていたように思う。 だがセッターの不安定さを含めまだまだ不安な部分も見えた大会だった。 ワールドカップを前に、今後の全日本をの活躍を期待したい。
以下個人賞
MVP: Yuki Ishii (JPN)
Best Outside Spikers: Ishii Yuki (JPN), Anne Buijs (NED)
Best Middle Blockers: Yvon Belien (NED), Cansu Büsra (TUR)
Best Libero: Kotoki Zayasu (JPN)
Best Setter: Naz Aydemir Akyol (TUR)
Best Opposite: Lonneke Slöejes (NED)
最終順位
1. Turkey
2. Japan
3. The Netherlands
4. Russia
5. Germany
5. Italy
7. China
7. The Dominican Republic
2015年5月31日日曜日
アジア女子バレーは中国が優勝!
第18回アジア女子バレー選手権決勝は中国が韓国をストレートで下し優勝した。日本同様、モントルーマスターズへの参加が重なった中国は、昨年の世界選手権銀のシニアチームをこの大会へ送り、アジア女王の座を取り戻した。特に前回決勝で敗れたタイとの準決勝には力が入った。日本チームは他のチームがほぼベストメンバーによるチーム構成で参加しているため、さすがにシニアチームとの試合経験の浅い選手たちではアジア4強には歯が立たなかった。まさかのベトナムにも敗れ6位という結果。非常に残念だ。
世界の場で活躍するほとんどのチームが各リージョンでの厳しい戦いを勝ち抜き、世界大会への権利を手にする。特に強豪のそろったヨーロッパは激戦地区。そんな中、開催国となることの多い日本がシニアチームを送り込まないことは多々ある。そして今回のようにベスト4にも入れない結果になってしまったことが過去にもある。男子に至ってはシニアチームでも4強入りは簡単ではなくなってきているのが現状。
目標を世界にということはすごく理解できるが、個人的にはぜひアジアのチャンピオンとしてその目標を目指してほしいと願う。
世界の場で活躍するほとんどのチームが各リージョンでの厳しい戦いを勝ち抜き、世界大会への権利を手にする。特に強豪のそろったヨーロッパは激戦地区。そんな中、開催国となることの多い日本がシニアチームを送り込まないことは多々ある。そして今回のようにベスト4にも入れない結果になってしまったことが過去にもある。男子に至ってはシニアチームでも4強入りは簡単ではなくなってきているのが現状。
目標を世界にということはすごく理解できるが、個人的にはぜひアジアのチャンピオンとしてその目標を目指してほしいと願う。
2015年5月26日火曜日
女子バレー、モントルー初日
いよいよ今年のモントルー・バレーマスターズが今日開幕、日本はトルコを3-0(25-19, 26-24, 25-18)のストレートで下し初戦白星を飾った。日本は序盤硬さを見せたが、すぐにリズムを掴み、終始試合をリード。今日は特に古賀選手と岩崎選手のNECコンビと石井選手が安定したプレイでチームを引っ張った。特に古賀選手はミスが少なく、冷静にしっかりとコースを打ち分け、得点をかさねた。またブロックでも、ただコースに飛ぶのではなく、止めに行く姿勢がとても見ていて頼もしい。日本がアメリカやブラジルに勝つためには、彼女のように積極的に止めに行けるブロックのできる選手がもっと必要だと思う。岩崎選手もトルコのパワフルなスパイクをよくコースに入って上げ、石井選手も強打にフェイントを織り交ぜ、トルコを翻弄した。若干気になったのがセンターからの攻撃。まだコンビが合って いないようで、また宮下選手のトスも今日は安定感を欠いていたように思う。途中高田選手と交代になってしまった鍋谷選手のケガも気になるところだが、大事でないことを祈りたい。新戦術ではない、通常の2枚ミドルで戦った日本だが、今日の試合のように両レフトが安定すれば、木村選手のオポジットという可能性もあるのではないだろうか。
その他の試合は、今大会最も若いチームで挑む中国がドミニカ共和国を3-1、昨年優勝したドイツがこちらも若手中心のイタリアを3-1でそれぞれ下 した。
2015年5月25日月曜日
カナダ優勝
アメリカ、デトロイトで行われたNOCECA チャンピオンズ・カップ決勝。メキシコ、キューバを破ってワールドカップの出場権を得た2チーム、カナダ対アメリカの試合は3-2 (25-22, 19-25, 21-25, 25-21, 17-15) でカナダが勝ち優勝を決めた。MVPはカナダのリベロ、Daniel Lewis選手。アメリカは現在のベスト・メンバーで臨み、サーブ、ブロックでカナダを圧倒する場面を見せるものの、セットによってプレイが安定せず、接戦をしながらもこの試合を落とした。一方のカナダはエースのGavin Schmitt選手に代わり190㎝の小さなオポジットSteven Marshall選手をコートに送り、いつもと違った展開のバレーでチームのロースターの深さを見せた。大会を通しカナダはチーム全体で若いセッター、Tyler Sanders選手をサポートし成長させようという姿勢が感じられ、またそのSanders選手も期待に応えるプレイを見せた。今後の活躍に期待したい。
2015年5月23日土曜日
フランスがワールドリーグ、アジア大会参加予定選手を発表
ワールドリーグ、日本と同じプールDのフランスが来週の韓国戦と翌週の日本戦参加予定選手13人を発表した。昨年膝のケガでチームを離れていた左利きのアウトサイド、Lyneel Julien選手も復帰している。
男子ワールド・カップの出場権
まずNOCECAは共にメキシコとキューバを下したアメリカとカナダ、そしてCSVはチリー、コロンビアを下したヴェネズエラとアルゼンチン。ブラジルはすでにオリンピック出場を決めているので今年のワールドカップには不参加で、当然この大会にも出ていない。
この結果アフリカ代表の2チームを残す以下10チームが出揃った。
日本(ホスト)
ポーランド(世界選手権優勝)
イラン(アジア代表)
オーストラリア(アジア代表)
ロシア (ヨーロッパ代表)
イタリア (ヨーロッパ代表)
アメリカ (北中米カリブ代表)
カナダ (北中米カリブ代表)
ヴェネズエラ (南米代表)
アルゼンチン (南米代表)
*アジアおよびヨーロッパは2015年1月時点でのFIVBのランキングによる
アフリカ代表の2チームを決めるCAVE の大会は7月12日から22日の期間で行われる。
日本(ホスト)
ポーランド(世界選手権優勝)
イラン(アジア代表)
オーストラリア(アジア代表)
ロシア (ヨーロッパ代表)
イタリア (ヨーロッパ代表)
アメリカ (北中米カリブ代表)
カナダ (北中米カリブ代表)
ヴェネズエラ (南米代表)
アルゼンチン (南米代表)
*アジアおよびヨーロッパは2015年1月時点でのFIVBのランキングによる
アフリカ代表の2チームを決めるCAVE の大会は7月12日から22日の期間で行われる。
2015年5月20日水曜日
いよいよシーズンスタート、女子バレー
いよいよ来週シーズンがスタートする女子バレー。昨年の世界選手権、そして今年のワールドカップを前に思うことを勝手に書いてみた。
まず、昨年の世界選手権。結果を見ると優勝がアメリカ、そして2位が中国。近年、世代交代による新しいチーム作りに取り組んできた両チームの成果が出た大会だった。特にアメリカはキライ監督の元、新しい選手を中心に徹底した早いバレーを追及し、それがようやく形となってきたように思う。イタリア戦のようにシステムが崩れた時の課題も見られたものの、完成度は確実に上がっており、その高さとスピードから、システムにはまると強い。中国はアメリカ以上に若い選手が多いため、まだミスも多く、もろさもある。ただ、課題と思われたレセプションやツナギの部分がかなり改善され、システムが回り始めているように見えた。そして何よりも崩れても決めきれる高い攻撃力。このチームが完成した時、最も怖いチームになるような気がする。ブラジル、ロシア、イタリアは世代交代を試みながらも、この大会ではベテラン中心の構成で、新人の成長に不安を抱えている感があった。新しい力が発揮されないとさすがにベテランだけではどうしてもピークをすぎたチームのようで、なかなか勝ち続けるのは難しい。そんな中、開催国のイタリアはそのベテランが驚くほど頑張っていた。特にヨーロッパのトップ・クラヴチームでプレイするDel Cora選手やCentoni選手の活躍は素晴らしかった。今季ケガから復帰したBosetti選手らがチームに加わるとパワーアップが予想される。ブラジルは新しい世代がなかなか結果を出せず、ベテランだのみになってしまった印象。さすがに安定した強さは見せたが、勝負どころでその力を持続できなかったように思う。今季はShelila選手がロースターに入らないようなので、どんなチーム編成になるのかが気になる。ロシアはクラブ・シーズンで活躍したガモバ選手が本来の力を出せていなかった。チームへの合流が遅すぎたと言う噂もある。それまでの国際大会では若い選手中心で確実に力を見せていたので、今年のロースターが注目されるところだ。
まず、昨年の世界選手権。結果を見ると優勝がアメリカ、そして2位が中国。近年、世代交代による新しいチーム作りに取り組んできた両チームの成果が出た大会だった。特にアメリカはキライ監督の元、新しい選手を中心に徹底した早いバレーを追及し、それがようやく形となってきたように思う。イタリア戦のようにシステムが崩れた時の課題も見られたものの、完成度は確実に上がっており、その高さとスピードから、システムにはまると強い。中国はアメリカ以上に若い選手が多いため、まだミスも多く、もろさもある。ただ、課題と思われたレセプションやツナギの部分がかなり改善され、システムが回り始めているように見えた。そして何よりも崩れても決めきれる高い攻撃力。このチームが完成した時、最も怖いチームになるような気がする。ブラジル、ロシア、イタリアは世代交代を試みながらも、この大会ではベテラン中心の構成で、新人の成長に不安を抱えている感があった。新しい力が発揮されないとさすがにベテランだけではどうしてもピークをすぎたチームのようで、なかなか勝ち続けるのは難しい。そんな中、開催国のイタリアはそのベテランが驚くほど頑張っていた。特にヨーロッパのトップ・クラヴチームでプレイするDel Cora選手やCentoni選手の活躍は素晴らしかった。今季ケガから復帰したBosetti選手らがチームに加わるとパワーアップが予想される。ブラジルは新しい世代がなかなか結果を出せず、ベテランだのみになってしまった印象。さすがに安定した強さは見せたが、勝負どころでその力を持続できなかったように思う。今季はShelila選手がロースターに入らないようなので、どんなチーム編成になるのかが気になる。ロシアはクラブ・シーズンで活躍したガモバ選手が本来の力を出せていなかった。チームへの合流が遅すぎたと言う噂もある。それまでの国際大会では若い選手中心で確実に力を見せていたので、今年のロースターが注目されるところだ。
そして日本。世代交代と同時に新しいシステムへのチャレンジとリスキーな試みを行い、残念ながらそのリスクが結果に現れてしまったように思う。相手との戦い以前にまだチーム内での準備ができていなかったようだ。ただ、今の日本はアメリカや中国と並び若い選手層が非常に厚く可能性を感じずにはいられない。新戦術であれ、何であれ、そのバレーの完成度を高めれば、またベスト4に入る力は十分あるチームだと思う。問題はその先。上位チームは相手のシステムへの対応が早い。特にブラジル、イタリア、アメリカといったチームは日本の個々の選手の力をしっかり分析しすばやく対応してくる。新戦術ももちろんだが、そういった上位各チームと具体的にどう戦っていくのかという戦略もカギになってくるように思う。
今シーズン、ブラジル、ロシア、イタリアがオリンピックを前にどのようなチーム編成で戦うのかも気になるが、アメリカが早いバレーにさらに磨きをかけ、中国が細かいプレイを精密にし、それぞれ違ったバレーの完成度を上げれば、上位争いはまたその2チームになるのではないかと思う。 アメリカは復帰したDestinee Hooker選手がチームに加わるのかどうかも気になる。〔今のシステムに合わないという事でこれまでロースターに入っていないという)その他のチームでは、若い力の台頭が目立つ、ブルガリアやGiovanni Guidetti新監督率いる オランダ、チームがかなり出来上がって来ている感のあるトルコ、ベルギー、そしてドミニカに注目したい。
まずは来週のモントルー・バレーマスターズ。日本はプールAでトルコ、ドイツ、そしてイタリアと対戦する。
モントルーバレーマスターズ2015参加国
日本
イタリア
中国
ロシア
ドミニカ共和国
ドイツ
トルコ
オランダ
今シーズン、ブラジル、ロシア、イタリアがオリンピックを前にどのようなチーム編成で戦うのかも気になるが、アメリカが早いバレーにさらに磨きをかけ、中国が細かいプレイを精密にし、それぞれ違ったバレーの完成度を上げれば、上位争いはまたその2チームになるのではないかと思う。 アメリカは復帰したDestinee Hooker選手がチームに加わるのかどうかも気になる。〔今のシステムに合わないという事でこれまでロースターに入っていないという)その他のチームでは、若い力の台頭が目立つ、ブルガリアやGiovanni Guidetti新監督率いる オランダ、チームがかなり出来上がって来ている感のあるトルコ、ベルギー、そしてドミニカに注目したい。
まずは来週のモントルー・バレーマスターズ。日本はプールAでトルコ、ドイツ、そしてイタリアと対戦する。
モントルーバレーマスターズ2015参加国
日本
イタリア
中国
ロシア
ドミニカ共和国
ドイツ
トルコ
オランダ
2015年5月17日日曜日
オランダ、カナダが2勝
2015年5月16日土曜日
ワールドリーグ開幕
いよいよ2015年ワールドリーグが開幕した。26回目となる今年の大会は過去最多の32か国による8プールでの戦い。なんといっても注目は死のグループともいわれるプールB。昨年優勝のアメリカ、世界選手権優勝のポーランド、毎年優勝候補にあがるロシア、そして昨年予選でブラジル、イタリアといった強豪を倒し台風の目となったイランとどの試合も激戦が予想される。7月15日にリオ・デ・ジャネイロで行われる決勝ラウンドへはグループ1(プールA、B)から開催国のブラジルを除く、各プールの上位2チームにグループ2(プールC,D,E)、ファイナル4の優勝チームを加えた6チームが進出する。現在の男子は上位8チーム(グループ1)の力が非常に均衡しているため、そのどのチームが優勝してもおかしくない。勝率と同時にセット率での激しいポイント争いが予想される。
グループ2の中では昨年決勝ラウンドへ進出したオーストラリア、アルゼンチン、フランス、カナダ、そしてベルギーあたりが、ブルガリアで行われるファイナル4進出候補ではないだろうか。日本はプールD。まずは韓国、チェコをしっかり押さえ、そして何とかフランスを破ってブルガリアへの切符を取ってほしい。
以下本日の試合結果。プールEのオランダ対ポルトガルは3-1でオランダ、プールCのカナダ対キューバは3-0でカナダが勝利した。
グループ2の中では昨年決勝ラウンドへ進出したオーストラリア、アルゼンチン、フランス、カナダ、そしてベルギーあたりが、ブルガリアで行われるファイナル4進出候補ではないだろうか。日本はプールD。まずは韓国、チェコをしっかり押さえ、そして何とかフランスを破ってブルガリアへの切符を取ってほしい。
以下本日の試合結果。プールEのオランダ対ポルトガルは3-1でオランダ、プールCのカナダ対キューバは3-0でカナダが勝利した。
2015年5月13日水曜日
Trento 優勝
男子イタリア・セリエA1のプレイ・オフ4戦目、Energy T.I. Diatec TrentinoがParmareggio Modenaを3-0で下し、結果3勝1敗で今季のリーグ・チャンピオンとなった。MVPにはTrentoから若干18才、イタリア・バレー界期待のセッター、Simone Giannelli選手が選ばれた。決勝でも強烈なサーヴと新人らしからぬ強気なプレイが光った。ModenaはBruno選手を中心にスピードのある多彩な攻撃でTrentoを苦しめるが、第一セットの接戦を取れなかったことがこの試合では大きく後を引いてしまったのではないだろうか。以降アウトサイドからの攻撃がなかなか決まらず、一方Trentoは絶対的エース、Kaziyski選手、韓国リーグを終えた後チームに合流したDjuric選手らが確実に得点を上げ、危なげなく第2、3セットを取ってこの試合勝利した。それにしても、 Halkbank Ankaraでトルコ・リーグ優勝、イタリア・リーグ復帰一年目にして、トップの座を取り戻したStoytchev 監督、そしてKaziyski選手には脱帽。
2015年5月12日火曜日
お疲れ様でした
今季のクラブ・シーズンを最後に世界のバレーファンから長年愛された2人のベテラン・プレイヤーが引退を発表した。
まずは、Fafaoのニックネームで知られるブラジルの名セッターHelia Rogerio de Souza Pinto選手。5回のオリンピック出場(1992年バルせローナ4位、1996年アトランタ銀、2000年シドニー銅、2004年北京4位、2008年アテネ金)、その他国際大会、ヨーロッパ、ブラジルのトップリーグで20年以上活躍し続けた女子バレーの歴史に残るべき名選手。今季はチームキャプテンとしてRexona-AdeSをブラジルスーパーリーグで優勝に導き、MVPにも選らばれた。 先週スイスで行われた世界クラヴ女子バレーでの試合を最後に45歳で引退となった。
そしてフランスの名門クラヴチーム、RC Cannes(日本の江畑選手も今季在籍)のミドル、そしてキャプテンとして活躍したVictoria Ravva選手。連続19回国内リーグでの優勝に貢献し、今季の決勝でも19得点を取り活躍した。フランス女子バレー界の顔は、その試合を最後に39歳で引退を発表した。
まずは、Fafaoのニックネームで知られるブラジルの名セッターHelia Rogerio de Souza Pinto選手。5回のオリンピック出場(1992年バルせローナ4位、1996年アトランタ銀、2000年シドニー銅、2004年北京4位、2008年アテネ金)、その他国際大会、ヨーロッパ、ブラジルのトップリーグで20年以上活躍し続けた女子バレーの歴史に残るべき名選手。今季はチームキャプテンとしてRexona-AdeSをブラジルスーパーリーグで優勝に導き、MVPにも選らばれた。 先週スイスで行われた世界クラヴ女子バレーでの試合を最後に45歳で引退となった。
そしてフランスの名門クラヴチーム、RC Cannes(日本の江畑選手も今季在籍)のミドル、そしてキャプテンとして活躍したVictoria Ravva選手。連続19回国内リーグでの優勝に貢献し、今季の決勝でも19得点を取り活躍した。フランス女子バレー界の顔は、その試合を最後に39歳で引退を発表した。
2015年5月11日月曜日
優勝はECZACIBASI! 世界クラブ女子バレー
ヨーロピアン対決となった日曜日の決勝、結果は3-1 (25-16, 25-21, 24-26, 25-19) でEczacibasi VitrA がDinamo Krasnodarを下し、欧州チャンピオンズリーグに続き優勝を飾った。 この大会でトルコのチームが優勝するのは、2010年のFenerbahce 、2013年のVakifBankに続き3回目。現在の女子バレーでトルコ・リーグが世界トップクラスだということを痛感させられる。
この試合、Eczacibasi VitrAは本来のバランスの取れた全員バレーで、高さのDinamoにスキを与えず、ブロックで相手チーム、特にKosheleba選手の攻撃を封じ、勝負所でLarson選手や Neslihan選手が巧みなプレイで得点を重ねた。Dinamoも途中からKalderon選手を起用し流れを変えようとするが、Eczacibasi VitrAは全く崩れることなく、安定したバレーで勝利。応援団を沸きに沸かせた。MVPにはチャンピオンリーグと同じくLarson選手が選ばれた。
ブロンズマッチは地元のVolero Zurich が南米チャンピオン、ブラジルのRexona-AdeSを3-0(25-21, 25-17, 25-18)で破り、銅メダルを獲得。結果上位3チーム、すべてヨーロッパのチームとなった。
*
この試合、Eczacibasi VitrAは本来のバランスの取れた全員バレーで、高さのDinamoにスキを与えず、ブロックで相手チーム、特にKosheleba選手の攻撃を封じ、勝負所でLarson選手や Neslihan選手が巧みなプレイで得点を重ねた。Dinamoも途中からKalderon選手を起用し流れを変えようとするが、Eczacibasi VitrAは全く崩れることなく、安定したバレーで勝利。応援団を沸きに沸かせた。MVPにはチャンピオンリーグと同じくLarson選手が選ばれた。
ブロンズマッチは地元のVolero Zurich が南米チャンピオン、ブラジルのRexona-AdeSを3-0(25-21, 25-17, 25-18)で破り、銅メダルを獲得。結果上位3チーム、すべてヨーロッパのチームとなった。
*
2015年5月9日土曜日
決勝はヨーロッパ対決、世界クラブ女子バレー
世界クラブ女子バレーのセミ・ファイナル、Eczacibasi VitrA はVolero Zurich を3-1 (25-17, 25-22, 18-25, 34-32)で、Dinamo KrasnodarはRexona AdeS を3-1 (25-21, 25-27, 25-23, 25-21) で破り、明日の決勝はDinamo Krasnodar とEczacibasi VitrAによるヨーロッパ対決となった。
セミ・ファイナルで楽しみだったのは2試合目、昨日久光に勝利したロシアのワイルド・カード、Dinamo Krasnodarと南米チャンピオン、Rexona-AdeSの対決。なんといっても注目は、代表チームから引退してしまったブラジルの名リベロ、Fabi選手と同じく元代表で長年活躍した45歳のベテラン・セッター、Fafao選手。〔チームキャプテンでもある)ブラジル男子代表監督のRezende監督率いるRexona-AdeSは現ブラジル代表の若手Natalia、 Gabie、 Carolina選手他とベテランをミックスしたチーム。一方のDinamoにも2人の現ブラジル代表が在籍(Fe Garay選手とFabiola選手)し、ブラジル対決としても見ごたえがあった。どのセットも非常に競った熱戦で、女子の最高のレベルともいえる高さとパワーバレーの激突となった。しかし、大事なところで、若い選手にミスの出たRexona-AdeSに対し各選手調子が上がり始めたDinamo。今日もKosheleva選手がチームを引っ張り勝利を導いた。
2015年5月8日金曜日
世界クラヴ女子バレー、久光セミファイナル進出ならず
世界クラヴ女子バレー3日目、久光製薬はワイルドカード、ロシアのDinamo Krasnodarに3-1 (21-25, 25-21, 25-14, 25-18)で敗れ、残念ながらセミファイナル進出を逃した。
久光はセッターに中大路選手、オプジットに昨日活躍したミハイロビッチ選手のスタメン。第一セット、リードするものの、初戦同様セットの後半、大事なところで集中力を欠き、連続失点を許すDinamoから逆転勝利。今日もミハイロビッチ選手がチームを引っ張り、相手を苦しめる。接戦の末第2セットをDinamoに取り返された後の第3セット、今度は久光の集中力が切れる。後半長岡選手を投入して流れを変えようとするが、結局大差でセットを落し、試合の流れがDinamoへと移る。続く第4セット、長岡選手をオポジットに残し、新鍋選手のポジションにミハイロビッチ選手を起用し攻撃的ライン・ナップで挑むが、Dinamoの勢いを止めることは出来ず、このセットを落とし、敗退となった。
今日の久光の試合ポイントはセッターにあったように思う。勝ちに行くセットではなく、終始逃げに回ってしまったトスワークで、相手に攻撃を読まれていった印象だった。またトランジッションでのセットが安定せず、崩れた体制でアタックを打つミハイロビッチ選手の姿が印象に残った。最後にいつも思うことだが、日本のミドル・ポジションにいる選手のネット上のボール処理、またダイレクトで帰るボールの処理の甘さが目立った。確実にポイントにつなげる海外のチームとなかなかポイントにできない日本の明らかな違いだと思う。身長の違いもあるが、そんな中でもキッチリ、ポイントにする全日本の宮下選手を見ると、意識の違いのように感じる。 今後ぜひ強化してほしいところだ。 本大会、攻守調子の上がらないShashkova選手をはじめ、特に試合前半レセプションとディフェンスが安定しないDinamo。大いにつけ込むチャンスがあっただけに残念な結果となった。
セミファイナルの試合予定は以下の通り
Eczacibasi VitrA Istanbul v Volero Zurich
Rexona-AdeS Rio de Janeiro v Dinamo Krasnodar
久光はセッターに中大路選手、オプジットに昨日活躍したミハイロビッチ選手のスタメン。第一セット、リードするものの、初戦同様セットの後半、大事なところで集中力を欠き、連続失点を許すDinamoから逆転勝利。今日もミハイロビッチ選手がチームを引っ張り、相手を苦しめる。接戦の末第2セットをDinamoに取り返された後の第3セット、今度は久光の集中力が切れる。後半長岡選手を投入して流れを変えようとするが、結局大差でセットを落し、試合の流れがDinamoへと移る。続く第4セット、長岡選手をオポジットに残し、新鍋選手のポジションにミハイロビッチ選手を起用し攻撃的ライン・ナップで挑むが、Dinamoの勢いを止めることは出来ず、このセットを落とし、敗退となった。
今日の久光の試合ポイントはセッターにあったように思う。勝ちに行くセットではなく、終始逃げに回ってしまったトスワークで、相手に攻撃を読まれていった印象だった。またトランジッションでのセットが安定せず、崩れた体制でアタックを打つミハイロビッチ選手の姿が印象に残った。最後にいつも思うことだが、日本のミドル・ポジションにいる選手のネット上のボール処理、またダイレクトで帰るボールの処理の甘さが目立った。確実にポイントにつなげる海外のチームとなかなかポイントにできない日本の明らかな違いだと思う。身長の違いもあるが、そんな中でもキッチリ、ポイントにする全日本の宮下選手を見ると、意識の違いのように感じる。 今後ぜひ強化してほしいところだ。 本大会、攻守調子の上がらないShashkova選手をはじめ、特に試合前半レセプションとディフェンスが安定しないDinamo。大いにつけ込むチャンスがあっただけに残念な結果となった。
セミファイナルの試合予定は以下の通り
Eczacibasi VitrA Istanbul v Volero Zurich
Rexona-AdeS Rio de Janeiro v Dinamo Krasnodar
2015年5月7日木曜日
世界クラブ女子バレー、久光初戦勝利
スイスのチュリヒで行われている世界クラヴ女子バレーの初戦、アジア代表の久光製薬が、今季ヨーロピアン・チャンピオンズリーグで強豪を押しのけ優勝したトルコのEczacibasi VitrAをフルセットの3-2で下し白星スタートを切った。元トルコ代表のNeslihanやEsra選手を中心にトルコ国内では常に4強入りする名門のEczacibasi、 今季は前回優勝ロシアのDinamo Kazanから移籍したアメリカ代表のLarson選手やトルコのVakifBankで活躍していたドイツ代表のFurst選手、そしてドミニカ代表のDe La Cruz選手らが加わり、かなりパワーアップ。結果ライバルのVakifBankらを下し、この大会の出場の切符を手にした。
第一セット、久光はパワーと高さに圧倒されたのように簡単にセットを落としてしまうが、調子の出ない長岡選手に代わりコートに入ったミハイロビッチ選手が第2セットから試合の流れをチームに引き込む。以降ほぼ互角の戦いで、試合はフル・セットへともつれるが、最終セット、ミスの出たEczacibasi、久光が勢いで逃げ切った。この試合、久光はセッターの古藤選手、EcszacibasiはDe La Cruz選手がスタメンから外れていた。
同プールで今日、Eczacibasiがワイルドカードとして出場しているロシアのDinamo Krasnodarを3-0のストレートで下したため、久光が準決勝へ進むためには、明日のDinamoから2セット以上取らなくてはならない。Dinamoはロシア代表のKosheleva選手やShashkova選手、ブラジル代表のFe Garay選手他、世界のスター選手を抱える強豪。熱戦が期待される。
第一セット、久光はパワーと高さに圧倒されたのように簡単にセットを落としてしまうが、調子の出ない長岡選手に代わりコートに入ったミハイロビッチ選手が第2セットから試合の流れをチームに引き込む。以降ほぼ互角の戦いで、試合はフル・セットへともつれるが、最終セット、ミスの出たEczacibasi、久光が勢いで逃げ切った。この試合、久光はセッターの古藤選手、EcszacibasiはDe La Cruz選手がスタメンから外れていた。
同プールで今日、Eczacibasiがワイルドカードとして出場しているロシアのDinamo Krasnodarを3-0のストレートで下したため、久光が準決勝へ進むためには、明日のDinamoから2セット以上取らなくてはならない。Dinamoはロシア代表のKosheleva選手やShashkova選手、ブラジル代表のFe Garay選手他、世界のスター選手を抱える強豪。熱戦が期待される。
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