2016年8月13日土曜日
オリンピック
リオ・オリンピック、女子バレーは予選1試合を残すところまで来ましたが、ここまで日本チームは残念ながら本来持つ力を全く発揮できていないように思います。 それは最終予選の時と同じように、闘志ではなく不安がかった選手の表情に表れているように感じます。 予選最終戦では、周囲の期待、目標など一切考えず、もっとオリンピックでプレイできることを楽しんで、持つ力すべてを出し切る試合をしてほしいと願わずにはいられません。 若い選手の多い中国も日本以上にアンダーパフォーマンスに苦しんでいますが、不調だった男子アメリカチームがブラジル戦でよみがえったように。 頑張れ日本!
2016年7月24日日曜日
ロシア・バレーボールチーム、オリンピックへ
国際オリンピック委員会(IOC)の決断が注目されていたロシアのオリンピック参加問題。 最終的に、国際連盟が認めた十分な証拠を持つ選手のみがオリンピックへの参加を認められることに落ち着いたということで、FIVBが認める男女バレーボールロシア代表チームは、オリンピック参加が可能になったようです。(RussiaVolley.com)
男女共にメダル候補のロシア・チームですが、ここにきてケガ人が’続出しています。 男子チームでは、前回優勝時のメンバー、セッターのブティコ選手、エースのムゼスキー選手がすでに不参加を発表、復帰の待たれるミカイロフ選手、足首を負傷したといわれるグランキン選手のコンディションも気になります。 女子ではエースのコシュレバ選手が腰をいためグランプリ決勝に欠場していました。 オリンピックではベストコンディションでの戦いが見たいものです。
2016年7月17日日曜日
ワールドリーグ、セルビア優勝
Photo By FIVB
ポーランドのクラコフで行われたワールドリーグの決勝、セルビア対ブラジルは3-0(25-22、25-22、25-21)のストレートでセルビアが勝利し大会初優勝を飾りました。
オリンピック・ヨーロッパ予選でまさかのセミファイナル敗退、オリンピックへの出場を逃がし、セルビアチームが今季どんなモチベーションでこの大会に臨むのか注目してましたが、予選からロシア、ブラジルといった強豪をことごとく下し、圧倒的な強さでチームの結束とレベルアップが感じられる試合を見せてくれました。 監督に就任して2年目のグルビッチ監督が、この3ヶ月過酷なトレーニングの積み重ねだったとコメントしてましたが、その成果がしっかり結果に現れたように思います。 特にチームとしてのサーヴ力の部分では抜きでていたのではないでしょうか。オリンピックに向け高い完成度をこの大会で見せていた優勝候補のブラジルすら圧倒された試合だったと思います。 エースのタナスエビッチ選手が膝のケガのため決勝ラウンドには参加してませんでしたが、その穴を埋める控え選手の層の厚さにも驚かされました。 試合後、「この試合、完璧である必要はない。 各選手のハート&ソウルでここまでこれたんだから、自分達のためにこの試合でもそれを出し切るようにと選手につたえました」というグルビッチ監督のコメントが印象的でした。 残念ながらリオで彼らのプレイを見ることは出来ませんが、セルビアはグループ3で優勝したスロヴェニア同様、すでに4年後の東京に向け、順調なスタートを切ったといえるのではないでしょうか。
Photo By FIVB
3決定戦はフランスがイタリアをストレート(25-23、25-21、25-20)で破り、銅メダルを獲得しました。
ポーランドのクラコフで行われたワールドリーグの決勝、セルビア対ブラジルは3-0(25-22、25-22、25-21)のストレートでセルビアが勝利し大会初優勝を飾りました。
オリンピック・ヨーロッパ予選でまさかのセミファイナル敗退、オリンピックへの出場を逃がし、セルビアチームが今季どんなモチベーションでこの大会に臨むのか注目してましたが、予選からロシア、ブラジルといった強豪をことごとく下し、圧倒的な強さでチームの結束とレベルアップが感じられる試合を見せてくれました。 監督に就任して2年目のグルビッチ監督が、この3ヶ月過酷なトレーニングの積み重ねだったとコメントしてましたが、その成果がしっかり結果に現れたように思います。 特にチームとしてのサーヴ力の部分では抜きでていたのではないでしょうか。オリンピックに向け高い完成度をこの大会で見せていた優勝候補のブラジルすら圧倒された試合だったと思います。 エースのタナスエビッチ選手が膝のケガのため決勝ラウンドには参加してませんでしたが、その穴を埋める控え選手の層の厚さにも驚かされました。 試合後、「この試合、完璧である必要はない。 各選手のハート&ソウルでここまでこれたんだから、自分達のためにこの試合でもそれを出し切るようにと選手につたえました」というグルビッチ監督のコメントが印象的でした。 残念ながらリオで彼らのプレイを見ることは出来ませんが、セルビアはグループ3で優勝したスロヴェニア同様、すでに4年後の東京に向け、順調なスタートを切ったといえるのではないでしょうか。
Photo By FIVB
3決定戦はフランスがイタリアをストレート(25-23、25-21、25-20)で破り、銅メダルを獲得しました。
Dream Team
MVP - Marko Ivovic (Serbia)
Best Outside Spiker - Marko Ivovic (Serbia)
Best Outside Spiker - Antonin Rouzier (France)
Best Middle Blocker - Mauricio (Brazil)
Best Middle Blocker - Srecko Lisinac (Serbia)
Best Libero - Jenia Grebennikov (France)
Best Setter - Simona Giannelli (Italy)
Best Opposite - Wallace (Brazil)
2016年7月10日日曜日
WGPブラジル優勝
Photo by FIVB
タイのバンコクで行われたWGPファイナルラウンドの決勝、ブラジル対アメリカはフルセットの末ブラジルが勝利し、大会優勝を決めました。 大会序盤、国際試合から離れていたこともあるのか中々調子が上がらなかったブラジルですが、さすがに後半しっかりコンディションが上がり、本来の強さを見せたように思います。 一方アメリカはこの大会、終始安定した強さをみせていたように思いますが、この試合ではシステムが崩れたときの脆さを感じました。
3位はロシアに逆転勝利したオランダ。
決勝ラウンドで主力を欠いた中国、同じく決勝ラウンドでコシュレバ選手が欠場となったロシア、そして予選前半を主力なしで戦ったセルビアなど、オリンピックではかなり違った戦いになるようにも思えますが、決勝を戦ったアメリカとブラジルは現在のベストメンバーで素晴らしい試合を見せてくれたと思います。 お疲れ様でした!
以下ドリームチーム
タイのバンコクで行われたWGPファイナルラウンドの決勝、ブラジル対アメリカはフルセットの末ブラジルが勝利し、大会優勝を決めました。 大会序盤、国際試合から離れていたこともあるのか中々調子が上がらなかったブラジルですが、さすがに後半しっかりコンディションが上がり、本来の強さを見せたように思います。 一方アメリカはこの大会、終始安定した強さをみせていたように思いますが、この試合ではシステムが崩れたときの脆さを感じました。
3位はロシアに逆転勝利したオランダ。
決勝ラウンドで主力を欠いた中国、同じく決勝ラウンドでコシュレバ選手が欠場となったロシア、そして予選前半を主力なしで戦ったセルビアなど、オリンピックではかなり違った戦いになるようにも思えますが、決勝を戦ったアメリカとブラジルは現在のベストメンバーで素晴らしい試合を見せてくれたと思います。 お疲れ様でした!
以下ドリームチーム
Best Outside Spiker: Sheilla Castro (BRA)
2nd Best Outside Spiker: Kimberly Hill (USA)
Best Middle Blocker: Rachael Adams (USA)
2nd Best Middle Blocker: Thaisa Menezes (BRA)
Best Libero: Lin Li (CHN)
Best Setter: Nootsara Tomkom (THA)
Best Opposite: Lonneke Sloetjes (NED)
Most Valuable Player: Natalia Pereira (BRA)
2nd Best Outside Spiker: Kimberly Hill (USA)
Best Middle Blocker: Rachael Adams (USA)
2nd Best Middle Blocker: Thaisa Menezes (BRA)
Best Libero: Lin Li (CHN)
Best Setter: Nootsara Tomkom (THA)
Best Opposite: Lonneke Sloetjes (NED)
Most Valuable Player: Natalia Pereira (BRA)
Photo by FIVB
2016年7月4日月曜日
ロシア女子、コシュレバ選手WGPファイナル不参加
ロシア女子代表チームのエース、コシュレバ選手が腰痛のためタイ、バンコクで行われるWGPのファイナルラウンドに参加しないことが明らかになりました。 RUSSIAVOLLEY.COM
今季足首のケガから復帰したばかりのコシュレバ選手は、WGP予選の途中からチームに合流し素晴らしいプレイでチームをリードしていました。 現在はモスクワに戻り、これからリハビリ入る模様。 現時点ではオリンピックへの参加はわからないようです。
ロシアは間違いなくリオ・オリンピックのメダル候補チーム。大黒柱であるコシュレバ選手の存在は大きいだけに、ぜひオリンピックまでにリカヴァーしてほしいと思います。
2016年7月3日日曜日
WLグループ3決勝
ワールドリーグ、グループ3の決勝は、世界選手権3位の地元ドイツと昨年のヨーロピアン選手権準優勝のスロヴェニアの戦いになりました。 結果は3-1(25-19, 25-18, 21-15, 25-20)でスロヴァニアが勝利し、大会初出場で優勝を飾りました。 スロヴァニアはアンドレア・ジアーニ監督が就任以来、近年最も成長を遂げたチームのひとつ。グループ2に行ってもすぐに優勝できそうなくらい強いと思います。 こういったチーム強化の成功例は日本も是非参考にしていただきたいものです。
2016年6月28日火曜日
ロ・ビアンコ選手代表復帰
イタリア女子代表のボニータ監督がリオ・オリンピックに向けベテラン・セッターのロ・ビアンコ選手を召集したことが発表されました。 期待の若手セッター、オレ選手が先週WGPの試合中に負傷したこともあると思いますが、ロ・ビアンコ選手がリオ参加メンバーに選ばれると 5度目のオリンピックということになります。 まだイタリア女子チームのオリンピック参加選手は正式発表されていません。
2016年6月21日火曜日
米男子オリンピック参加選手発表
アメリカの男子ナショナルチームがリオ・オリンピックに参加する12名を発表しました。 先週ブラジルとの試合で足首を負傷したマックス・ホルト選手。 かなり痛そうな表情だったので、心配でしたがロースターに入っているようですので、大事にはいたらなかったのだと思います。 良かったです。
1. Matt Anderson (Opp, 6-9, West Seneca, N.Y., Penn State)
2. Aaron Russell (OH, 6-9, Ellicott City, Md., Penn State)
3. Taylor Sander (OH, 6-4, Huntington Beach, Calif., BYU)
4. David Lee (MB, 6-8, Alpine, Calif., Long Beach State)
7. Kawika Shoji (S, 6-3, Honolulu, Hawaii, Stanford)
8. Reid Priddy (OH, 6-4, Richmond, Va., Loyola Marymount)
9. Murphy Troy (Opp, 6-8, St. Louis, Mo., Southern California)
10. Thomas Jaeschke (OH, 6-7, Wheaton, Ill., Loyola of Chicago)
11. Micah Christenson (S, 6-6, Honolulu, Southern California)
17. Max Holt (MB, 6-9, Cincinnati, Ohio, Penn State)
20. David Smith (MB, 6-7, Saugus, Calif., UC Irvine)
22. Erik Shoji (L, 6-0, Honolulu, Hawaii, Stanford)
2016年6月16日木曜日
ワールドリーグ開幕
いよいよワールドリーグがスタートしました。 リオ・デ・ジャネイロで行わているグループ1のプールB1の初戦、まず地元ブラジルがイランと対戦。 結果は3-0でブラジルが勝利。 昨年セミファイナル進出を逃がしたブラジルは、その後ワールドカップにも不参加だったため、今季の仕上がりが気になりましたが、ほぼ今のベストメンバーと思えるラインナップで臨んだこの試合、さすがのブラジルらしい、隙のないとてもソリッドなバレーを見せてくれました。 昔のチームほど派手さは無いものの、一つ一つのプレイが確実でシステムも徹底され、また各プレイヤーの状況判断力と対応力が素晴らしいと思います。 第3セットこそ接戦にはなりますが、ブラジルの快勝でした。
第2試合のアメリア対アルゼンチンは3-1でアメリカが勝利。 どのセットも競った戦いになりましたが、この試合のアルゼンチンはサーヴミスが多く、最後までリズムに乗り切れなかったように思います。 ただ昨年のワールドカップとはかなり違うラインナップで、ファラスコ監督は若い選手や控えの選手を試しているようにも見えました。 エースのコンテ選手はケガのため欠場でしたが、国際大会デビューした20歳のオポジット、リマ選手の活躍を見ると今後が楽しみだと思います。 途中タブレットのトラブルでアルゼンチンの選手交代が認められなかった場面、ファラスコ監督の"I don't care about the problem of the iPad. I care to win"という言葉がとても印象的でした。一方のアメリカは先月の日本との親善試合とは変わって、ほぼベストなラインナップ。 ミスが多くまだ本調子ではないようにも見えましたが、さすがに各選手の能力が高く、得意のビックを多用した攻撃も上手く機能していたと思います。
過去のデータからワールドリーグを征するチームが、その年のオリンピックの金に輝く可能性が高いそうです。 今年はどうなるのかとても楽しみです。
第2試合のアメリア対アルゼンチンは3-1でアメリカが勝利。 どのセットも競った戦いになりましたが、この試合のアルゼンチンはサーヴミスが多く、最後までリズムに乗り切れなかったように思います。 ただ昨年のワールドカップとはかなり違うラインナップで、ファラスコ監督は若い選手や控えの選手を試しているようにも見えました。 エースのコンテ選手はケガのため欠場でしたが、国際大会デビューした20歳のオポジット、リマ選手の活躍を見ると今後が楽しみだと思います。 途中タブレットのトラブルでアルゼンチンの選手交代が認められなかった場面、ファラスコ監督の"I don't care about the problem of the iPad. I care to win"という言葉がとても印象的でした。一方のアメリカは先月の日本との親善試合とは変わって、ほぼベストなラインナップ。 ミスが多くまだ本調子ではないようにも見えましたが、さすがに各選手の能力が高く、得意のビックを多用した攻撃も上手く機能していたと思います。
過去のデータからワールドリーグを征するチームが、その年のオリンピックの金に輝く可能性が高いそうです。 今年はどうなるのかとても楽しみです。
2016年6月12日日曜日
WGPイタリア戦
Photo by FIVB
ワールドグランプリ一週目の最終戦、日本はイタリアと対戦しました。 結果はフルセットの末イタリアが勝利。日本のスタメンは、石井、江畑、古賀、荒木、大竹、田代、そしてリベロに佐藤選手。 一方のイタリアは若手中心の実験的チーム。 高さはあるものの、弱点も多く、日本は3-0でしっかり勝つべき試合と思ったのですが、逆に弱点をつかれ、ミスも多い厳しい試合でした。 控えの選手を試す機会というのは解るのですが、この試合では、チームのテンションの低さに不安を感じてしまいました。 代表チームとは思えないような、基礎的ミスもあったように思います。 すみません、残念ですが、良い感想が見つからない試合内容でした。
Image by FIVB
一方、注目していた中国対アメリカの試合は、オリンピック本番を思わせるような緊張感ある力のこもった試合でした。 アメリカはセッターのグラス選手を温存していましたが、その他は両チームほぼベストメンバーによる総力戦。 ロンドンで日本に負けて以来、ロウヘイ監督がカムバックし、ゆっくりですが、確実に強化された中国チームは、さらに若い力を加え、オリンピックに向けて非常に良い状態にあるように思います。 ロースターの厚さではおそらく今世界一なのではないかと思えるアメリカ・チームも強い。 1週目を終えて、ここまで全勝のロシアと共に間違いなく抜きにでているチームだと思います。 結果は3-1で中国が勝利しましたが、ポイントは中国のサーヴとブロックだったと思います。 システムを崩された時のアメリカの課題が見えた試合だったように思います。 それにしても両チームとも明るく元気があって、試合を見ていて気持ちいい。 負けはしましたがアメリカも非常に良い状態にあるように見えました。
ワールドグランプリ一週目の最終戦、日本はイタリアと対戦しました。 結果はフルセットの末イタリアが勝利。日本のスタメンは、石井、江畑、古賀、荒木、大竹、田代、そしてリベロに佐藤選手。 一方のイタリアは若手中心の実験的チーム。 高さはあるものの、弱点も多く、日本は3-0でしっかり勝つべき試合と思ったのですが、逆に弱点をつかれ、ミスも多い厳しい試合でした。 控えの選手を試す機会というのは解るのですが、この試合では、チームのテンションの低さに不安を感じてしまいました。 代表チームとは思えないような、基礎的ミスもあったように思います。 すみません、残念ですが、良い感想が見つからない試合内容でした。
Image by FIVB
一方、注目していた中国対アメリカの試合は、オリンピック本番を思わせるような緊張感ある力のこもった試合でした。 アメリカはセッターのグラス選手を温存していましたが、その他は両チームほぼベストメンバーによる総力戦。 ロンドンで日本に負けて以来、ロウヘイ監督がカムバックし、ゆっくりですが、確実に強化された中国チームは、さらに若い力を加え、オリンピックに向けて非常に良い状態にあるように思います。 ロースターの厚さではおそらく今世界一なのではないかと思えるアメリカ・チームも強い。 1週目を終えて、ここまで全勝のロシアと共に間違いなく抜きにでているチームだと思います。 結果は3-1で中国が勝利しましたが、ポイントは中国のサーヴとブロックだったと思います。 システムを崩された時のアメリカの課題が見えた試合だったように思います。 それにしても両チームとも明るく元気があって、試合を見ていて気持ちいい。 負けはしましたがアメリカも非常に良い状態にあるように見えました。
2016年6月10日金曜日
WGPブラジル戦
Photo By FIVB
日本は初戦と同じラインナップ。 ブラジルはファビアナ選手に代わりイタリア戦に出ていなかったタイーザ選手がコートに入りました。 第2セットは接戦となったものの、日本のバレーをすぐに見抜き、弱点を徹底して攻めることの出来る、経験豊富なブラジルに完敗だったように思います。 逆に日本はそのブラジルに対し最後まで答えを見い出せなかったように思います。
数字を見て見ましょう
日本 39 2 3 13 64 23 18
セルビア 51 2 9 14 59 21 24
ブロックは予想できましたが、それ以上にスパイクの得点で大きな差が出てしまいました。 そのほどんどが、ミドル攻撃でブラジルの両ミドルの攻撃は70%以上の決定率。特にタイーザ選手がアタック15ポイントと、日本のブロックが何枚付こうが関係なく良く決めていました。 一方の日本は内瀬戸選手と山口選手以外の選手の決定率が30%程度。 レシーブの良いブラジルとは言え、ちょっと低すぎるように思います。 全体的に低いという意味では、厳しい言い方ですがセッターの責任が大きい思います。 ミドル攻撃に2枚つかれる場面が多々ありましたが、いくらテクニックがあっても高さのない日本の選手にとって、それでは厳しいと思います。 あとディフェンス面で、ブラジルだけに限らず、アメリカ、ロシア、中国あたりは、体の小さな日本の弱点でもあるコート奥にアタックを打ち込んでくるので、場合によっては前に打ちつけてくるボールを棄てて、コートエンドに絞るシフトがあっても良いのではと、この試合を見て思いました。
ブラジルのテクニックや勝負どころでの強さはさすがでしたが、数字で見てもミドル以外の攻撃がまだまだ思うように機能していないように思います。 負けはしましたが、日本はこの試合でしっかりデータが取れていると思うので、オリンピックに向けて良い策を見出してほしいと思います。
その他の試合、注目のプールA1はアメリカ、中国が勝利。 両チーム共にほぼベストメンバーで明らかに抜き出た強さを見せました。 特に中国は日本が苦戦したタイを全くよせ付けず、圧倒的強さでした。
プールC1は、トルコがベルギーを、そしてロシアがオランダを下しました。 コシュレバ選手をケガで欠いているロシアは最終予選と同じベストメンバーのオランダに快勝しヨーロッパ女王の強さを見せてました。
リオでの第2試合、イタリアはセルビアを3-1で下しました。
2016年6月9日木曜日
ワールドグランプリ初戦
Photo by FIVB
リオ・デ・ジャネイロで行われたワールドグランプリ、グループ1の初日、日本対セルビアは3-0(31 - 29、25 - 18、28 - 26 )のストレートで日本が勝利しました。 日本のスターティング・メンバーは田代、座安、江畑、古賀、山口、大竹、内瀬戸選手。 一方のセルビアは、ベテランのブラコセビッチ選手を除くほとんどが若手と控え選手中心のラインナップ。
最終予選に出場していなかったメンバーがどんなプレイを見せてくれるのか注目でしたが、良い部分と不安な部分がでた試合だったと思います。 まず良かった点から、大竹選手と田代選手のコンビがピッタリ合って、クイックが良く機能していたと思います。 また相手が慣れていなかったということもあると思いますが、内瀬戸選手の早い攻撃はとても効果的でした。 古賀選手も本来の調子を取り戻しつつあるような良いプレイを随所で見せていました。 不安に見えた点は、江畑選手。 国際試合に長く出ていなかったせいか、攻守ともにまだ本来の動きが出来ていないようでした。 アタック決定率も40本打って9得点と低い数字、加えてサーヴミスも多かったです。 大会中、徐々に調子が上がることを期待しましょう。 田代選手のトスワークは宮下選手と違ったカラーを出していて、おもしろいと思うのですが、ラリー中のトスの精度を上げることが課題だと思います。 また若干拘りすぎるようなトスの選択が良く見られ、特にセットの後半、相手の裏をかくべく選択が裏目に出た場面が多々見られたように思います。 コンビという点ではバックアタックのタイミングがまだどの選手ともうまくあっていないようでもありました。
高さはあるもののセルビアはミスが多かったですね。 ブランクのあったブラコセビッチ選手もまだまだ本調子ではなかったように思います。
数字を見てみましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 47 5 6 17 76 30 20
セルビア 42 5 9 23 56 23 23
Image by FIVB
日本はサーヴでもう少し攻めたい感はありますが、この試合安定したレセプションでディグもよく上がっていたと思います。 まずは1勝おめでとうございます。
現在のベストメンバーと思われるラインナップで登場したブラジルは、若手中心のイタリアに思わぬ苦戦。 さすがに最後は勝負強さを見せ3-1で勝利しましたが、今後に不安が残る試合内容でした。
リオ・デ・ジャネイロで行われたワールドグランプリ、グループ1の初日、日本対セルビアは3-0(31 - 29、25 - 18、28 - 26 )のストレートで日本が勝利しました。 日本のスターティング・メンバーは田代、座安、江畑、古賀、山口、大竹、内瀬戸選手。 一方のセルビアは、ベテランのブラコセビッチ選手を除くほとんどが若手と控え選手中心のラインナップ。
高さはあるもののセルビアはミスが多かったですね。 ブランクのあったブラコセビッチ選手もまだまだ本調子ではなかったように思います。
数字を見てみましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 47 5 6 17 76 30 20
セルビア 42 5 9 23 56 23 23
Image by FIVB
日本はサーヴでもう少し攻めたい感はありますが、この試合安定したレセプションでディグもよく上がっていたと思います。 まずは1勝おめでとうございます。
現在のベストメンバーと思われるラインナップで登場したブラジルは、若手中心のイタリアに思わぬ苦戦。 さすがに最後は勝負強さを見せ3-1で勝利しましたが、今後に不安が残る試合内容でした。
リオ・デ・ジャネイロのオリンピック会場
いよいよ2ヵ月後に迫ったブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われるオリンピック。 バレーボールの試合を含む、各競技がおこなわれる会場を紹介するビデオが公開になりました。
2016年6月8日水曜日
アメリカ男子期待の大型セッター
アメリカの大学リーグ、NCAAでスタンフォード大学のセッターとして活躍した22才、203cmの期待の大型新人、ジェイムス・ショウ選手がイタリア・セリエAのクラヴチーム、パドバと初のプロ契約を結んだそうです。 ショウ選手は、今年のワールドリーグ、アメリカ代表チーム参加予定の19名にも選ばれている模様。
2016年6月7日火曜日
2016年6月6日月曜日
オリンピック男子プール分け
リオ・オリンピック男子のプール分けが発表されました。 各プール6チーム中4チームが決勝ラウンドに勝ち上がり、メダルをかけて戦います。 男子の試合は8月7日から21日の期間行われます。
プールA:
ブラジル イタリア アメリカ カナダ フランス メキシコ
プールB:
ポーランド ロシア アルゼンチン イラン キューバ エジプト
モントルー・バレーマスターズ
アジア対決となった今年のモントルー・バレーマスターズの決勝、中国がタイをストレート (25-14, 25-20, 25-23)で破り優勝。 3位はオランダに 3-1 (21-25, 25-16, 25-15, 25-22)で勝利したトルコ。 以下最終順位
1.中国
2.タイ
3.トルコ
4.オランダ
5.ブラジル
6.ベルギー
7.セルビア
8.スイス
そしてドリーム6
Wing Spikers: Hui Ruoqi (CHN) / Ajcharaporn Kongyot (THA)
Middle Blockers: Zhang Xiaoya (CHN) / Hattaya Bamrungsuk (THA)
Setter: Nootsara Tomkom (THA)
Opposite: Gong Xiangyu (CHN)
Libero: Piyanut Pannoy (THA)
MVP: Hui Ruoqi (CHN)
2016年6月5日日曜日
男子もうひとつの最終予選
メキシコ・シティで行われた男子最終予選は、地元メキシコが優勝しオリンピック出場を決めました。 これで男子もリオ・オリンピック参加12チームが出揃いました。
以下男子オリンピックのプール分け
プールA:
ブラジル イタリア アメリカ カナダ フランス メキシコ
プールB:
ポーランド ロシア アルゼンチン イラン キューバ エジプト
男子オリンピック最終予選結果
以下最終順位です
1.ポーランド
2.イラン
3.フランス
4.カナダ
5.オーストラリア
6.中国
7.日本
8.ヴェネズエラ
ポーランド、イラン、フランス、カナダの上位4カ国がオリンピック出場を決めました。 カナダは24年振り、イランは初のオリンピック出場となります。
Best opposite spiker:
Gavin Schmitt (CAN)
Gavin Schmitt (CAN)
1st Best outside spiker:
Antonin Rouzier (FRA)
Antonin Rouzier (FRA)
2nd Best outside spiker:
Yuki Ishikawa (JPN)
Yuki Ishikawa (JPN)
1st Best middle blocker:
Nicolas Le Goff (FRA)
Nicolas Le Goff (FRA)
2nd Best middle blocker:
Seyed Mohammed Mousavi Eraghi (IRI)
Seyed Mohammed Mousavi Eraghi (IRI)
Best libero:
Luke Perry (AUS)
Luke Perry (AUS)
皆さんお疲れ様でした。
フランス戦
最終戦、予想通り控え選手によるフランスチームに対し日本は接戦ながらもストレート勝利。 最後を勝利で飾れてよかったです。
選手層の厚いロシア、ポーランド、イラン他と比べると今のフランスチームは、アメリカや日本にも言えることだと思うのですが、控え選手とスターティングの力の差が大きいと思います。 そんな中、現ポーランドチーム監督のアンティガ氏が選手時代共にフランスの一時代を築いたベテラン・セッター、ピジョル選手やリベロのエノ選手のプレイを見ることが出来たのは個人的にはとても嬉しかったです。
数字を見て見ましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 52 3 4 16 36 27 27
フランス 40 3 5 16 22 29 29
まずミスが少なかったことで、この試合日本は上手くリズムに乗れたと思います。 数字では日本のサーヴィスエースが3ですが、それ以上に相手を崩し得点に貢献したサーヴが良く入っていました。 ケガを気にしながらプレイしているように見えた柳田選手。 この試合本当に良く頑張っていたと思います。 あとディグの数字でわかるように粘りのあるバレーができていました。 そこにはリベロの酒井選手の活躍があったと思います。 この大会チャンスボールの処理の甘さが良く見られたのですが、酒井選手はネット際の理想的位置にきっちり丁寧にボールを返していました。 大会中、もっと早い段階で彼の起用があっても良かったのではとも思いました。 一方フランスは攻守ともに両レフトが力不足。 ティリー選手やインガペス選手との力の差は明確。 オリンピックでメダルを狙うにはそのへんの強化が必要なのではないでしょうか。 今回日本は残念な結果になりましたが、課題は明確に見えたと思います。 正直、中にはここ数年変わらない課題もあります。 もっと深刻に、ひとつひとつの課題をどう克服するのか、具体的プランが必要です。 目の前の結果に拘らないで、これから4年間しっかりと先を見た選手の育成とチーム作りにぜひ取り組んでいただきたい。 まずは選手の皆さんお疲れ様でした。 その他の試合 イランはベネズエラをフルセットの末破り、大会2位と好成績をあげました。 オリンピック出場権のかかった注目のカナダ対中国。こちらもフルセットの接戦になりましたが、カナダがブロック、サーヴで中国を上回り勝利。 24年振りのオリンピック出場を決めました。 オーストラリアは控えメンバーのポーランドにストレートで破れ、オリンピック出場を逃がしました。 |
2016年6月4日土曜日
カナダ戦
今の全日本が石川、柳田選手無しでどこまで戦えるのか、とても興味深い試合でした。 結果は3-1でカナダが勝利。 第一セット、日本はカナダのレセプションの弱点でもあるホグ選手を交代に追い込み、理想的試合展開でスタートを切りました。 しかしセットを取ったものの、サーヴ力の差(勝負できるサーヴを20点以降入れることができるか)は今日も明らかに出ていました。 セットを取られてからのカナダは、シュミッツ、ペリン選手がチームを引っぱり、実力の差を見せたともいます。
数字を見て見ましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 51 3 2 26 25 36 32
カナダ 62 1 9 28 21 35 31
|
両チームともミスが多い試合で、ほぼお互いにミスだけで1セット相手チームに与えていることになります。 日本のブロックは言うまでもなく機能してません。 数字上ではアタックとブロックでやられたということになると思います。 アタックの数字は石川選手を欠いた事が影響していると思います。 カナダも決して良い内容ではないと思ったのですが、さすがにオリンピックの望みがかかっていたので、選手を入れ替え全員バレーで挑んでいました。
すでにオリンピック出場権を得たフランスは控えのメンバーでヴェネズエラと戦い、フルセットの末勝利。
ポーランド対イランは3-1でイランが勝利。 ポーランドも控えのメンバー中心での戦い、イランはベストメンバーでオリンピックの切符を勝ち取りました。
この試合の結果、カナダ、中国、オーストラリアによる4位争いが全くわからなくなってきました。 最終戦のカナダ対中国、そしてポーランド対オーストラリアの結果次第になります。 特にすでにオリンピックを決めたポーランドがイラン戦控え選手で臨んで負けているので、この試合どんなラインナップで戦うのかも影響してくると思います。
日本の最後の相手はフランス。 ベストメンバーで戦ってほしいのですが、フランスは控えの選手中心でくる可能性が高いと思います。 その場合、セッターとリベロ以外スターティングメンバーとかなり力の差があると思うので、しっかり勝ちに行ってほしいです。
頑張れ日本!
その他の試合
負けられないオーストラリアは大熱戦の末中国を破りました。 ほぼ互角の内容、オーストラリアが気迫で上回ったように思います。
すでにオリンピック出場権を得たフランスは控えのメンバーでヴェネズエラと戦い、フルセットの末勝利。
ポーランド対イランは3-1でイランが勝利。 ポーランドも控えのメンバー中心での戦い、イランはベストメンバーでオリンピックの切符を勝ち取りました。
2016年6月2日木曜日
オーストラリア戦
数字を見て見ましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 47 4 2 16 30 29 25
豪州 49 3 10 17 16 29 17
|
数字上エラーはこれまでより減ってはいますが、試合内容を見ると、大事な場面で出てしまっているように思います。 相変わらず、ミドルブロックは機能してません。ブロックで8点差があるということは、他でそれを補わなくてはならないのですが、攻撃では補うどころかマッチできてない部分もあるようです。
ここまでのオーストラリアの試合を見て、日本はサーヴでリベロのペリー選手以外を狙って勝負すべきだと思っていたのですが、徹底されていなかったのは残念。 実際エースを取れたり、崩せたサーヴはウォーカー選手とロバート選手を狙ったものでした。 もっと崩せたと思うのですが、日本のベンチには何か違った狙いがあったのでしょうか
次はカナダ。 タイプとしてはオーストラリアに近いチームだと思いますが、ミドル攻撃を多用してきます。 フランス戦には出てませんでしたが、ケガのため昨年は万全ではなかったエースのシュミッツ選手がこの大会好調。 ベテランのウィンター選手がチームを離れたものの、若い力も加わり、昨シーズンより明らかに強いです。 ただオーストラリア同様、この大会レセプションがいまひとつ安定しません。 特にホグ選手とリベロのルイス選手、ゲームの後半乱れるパターンが多いので、日本はしっかり狙っていってほしいです。
頑張れ日本!
その他の試合
フランスは控え選手をスターティングでのぞんだカナダをよせつけずストレート勝利
注目のアジア対決、イラン対中国は一点を争う緊迫した接戦、フルセットの末イランが勝利
ポーランドはヴェネズエラにストレート勝利。
結果、ポーランド、イランがオリンピック出場を決めました。
2016年6月1日水曜日
男子最終予選イラン戦
残念ながら3-1で負けてしまいました。 悔しい。 チームは連敗で苦しいとは思いますが、内容的にはここ3戦で最もよかったのではなかったでしょうか。 特に今日は清水選手の活躍が目立っていたように思います。 しっかりリバウンドを取って次で決めるという、ベテランらしい冷静なプレイが光ってました。 一方のイラン・チームは、ガフォー選手を膝のケガで欠いているとはいえ、全員バレーで選手層の厚さを感じました。 昨年に比べるとサーヴ力がアップ、特に勝負どころでもその強さを見せていました。
数字を見てみましょう
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 56 2 4 30 32 34 34
イラン 53 5 16 22 18 48 50
何度も書いてますが、やはりブロックですね。 やられている感より、やり返してない感。 3ポイント取れた第2セットはしっかりとれているので、勝敗に影響していると思います。 あとはやはりサーヴ。 点を狙えるサーヴを打てる選手の数が少なすぎます。 加えて、点を取っていくサーヴと入れるサーヴのギャップがあまりに大きいように見ていて感じます。 特に清水選手あたりの2本目に打つサーヴはほぼチャンスボール。 マルーフ選手のようなセッターだと、相手に点をあげているのと同じことだと思います。 イランのレセプションの数字がいいのは、日本のサーヴの弱さもあると思います。 加えて相変わらずミスが多いですね。
試合内容が良かったといえ、第4セット終盤のように、決め所で勝負できるサーヴが出来るか、出来ないかという実力の差が出た試合だったと思います。 次への課題としてしっかり受け止めてほしいですね。
次の相手はオーストラリア。 初戦のイラン戦、動きがいまいちでしたが少しずつ調子を上げてきていると思います。 中国同様大型チーム。 イタリアで活躍するミドルのジンゲル選手がチームに戻っているので、彼のクイックとブロックに日本は要注意。 エースのエドガー選手は腰の具合が良くないのか、試合に出たり出なかったりですが、代わりのベテラン、キャロル選手が安定したプレイを見せてます。 弱点はレセプション。 リベロを外して、両レフト、特にウォーカー選手はこの大会レセプションのミスが目立つので、どんどん狙っていきましょう。
頑張れ日本!
その他の試合
カナダはヴェネズエラに快勝で、ポイントを伸ばしてきました。 ここまで負け試合でもしっかりポイントを取っているので4位を狙える位置を維持してます。
フランスはオーストラリアを3-1。第4セットは44-42となる激戦。 勝利のカギとなったのはフランスのサーブ、そしてセッター、トニウッティ選手のセットワークだったと思います。 オーストラリア、キャロス選手の高い決定率を誇るスパイクも見ごたえありました。
ポーランド対中国はフルセットの末、ポーランド。 中国は得意のブロックでポーランドを苦しめましたが、フランス戦やカナダ戦同様、後半ポーランドは勝負強さを発揮しました。
2016年5月31日火曜日
ポーランド戦
残念ながらストレートの完敗でした。 相手のポーランドは世界ランク2位。 とは言え、2年前の世界選手権優勝時から比べると、引退、そしてケガもあり、チーム力は落ちているように思います。 ここまで下位のチームとの戦いで2勝しているものの、両試合共にフルセットにもつれる苦戦を強いられています。 そんな中、日本にもチャンスはあったと思うのですが、この試合では実力の差を見せつけられてしまいました。
数字を見て見ましょう。
スパイク サーヴ ブロック エラー ディグ レセプション セット
日本 39 4 2 21 24 22 26
ポーランド 41 2 11 16 19 18 28
石川選手、柳田選手あたりは中国戦からしっかり修正できたと思うのですが、チーム全体を見るとまだまだエラーによる失点(21)が多いですね。 ブロックでも11とやられた感がありますが、中国戦でもそうだったように、日本のブロック得点が2とあまりにも少ないのは問題だと思います。 セット最低でも3本は出していかないと、世界のトップレベルに勝つことは難しいのではないでしょうか。 個々としてだけではなく、チームとしてサーヴ、ブロック力の強化が必要だと思います。 一方、本来サーヴ力のあるポーランドですが、この試合エースたった2本。 チームがまだまだ本調子ではないことを表しています。
それにしても今日の石川選手の力のこもったスパイクは印象的でした。 20本のスパイク中14得点。 素晴らしい数字だと思います。 途中ブロックにつかまってしまう場面もありましたが、柳田選手も13本中8本と良い決定率だったと思います。 ただ、今のチームの弱点は、2人をカヴァーできる選手が不在だということ。 石川選手がレセプションで崩れた時、柳田選手がブロックにかかった時、コート中でのサポートシステムが出来ていないように感じます。 若い選手達が伸び伸びプレイできるようもっとベテランに頑張ってもらいたい。 ワールドカップでは深津選手あたりが、巧みなセットワークで上手くフォローしていたようでしたが、この大会ではプレッシャーなのかちょっと冷静さを欠いているようにも見えました。 加えて中国戦もそうだったのですが、ベンチの対応の遅さも気になります。 この試合、特に第2セット中盤、リードしながら逆転を許してしまう場面です。 コート内はかなり苦しそうで、もっと早い対応が出来ないのかと思ってしまいました。 一時的にでも交代して即戦力となれる選手の不在は、日本チームにとって今後の大きな課題だと思います。
かなり厳しい状況になってはしまいましたが、4位争いがかなり混戦になりそうなので、まだチャンスはあると思います。 今日対戦するロザーノ新監督率いるイランは、ロースターに変化はないようですが、昨シーズンよりチームにまとまりがあるように思います。 マルーフ選手の操る早い攻撃にどう対応するのか。 やはり強いサーヴで崩したいですね。 頑張れ日本!
その他の試合
カナダがオーストラリアにフルセットの末勝利。 シュミッツ選手、エドガー選手、両エースによる打ち合いは迫力ありました。
中国はヴェネズエラに圧勝。 高いブロックでヴェネズエラのパワフルな攻撃を封じました。
注目されたフランス対イランはストレートでフランスの勝利。 この試合のフランスはミスが少なく、スキのない完璧に近いバレーを見せてました。
2016年5月29日日曜日
男子最終予選中国戦
絶対落とせない中国戦、ストレートの完敗でした。 高いブロックに苦しめられることはある程予測できましたが、あれだけサーヴミスが多く、入るサーヴも機能しないと、ほぼ自滅状態。 他でどんないいプレイが出ても厳しい。 中国は消してレセプションの良いチームではないと思うのですが、入れようと意識する日本のサーヴがあまりにも弱すぎて、簡単にサイドアウトをとられ、楽な試合をさせてしまったと思います。 加えて今日も日本のレセプションはギクシャクしていました。
数字を見て見ましょう
スパイク ブロック サーヴ エラー デイグ レセプション セット
日本 44 3 3 23 22 30 37
中国 35 14 3 15 21 19 23
3セットマッチで23のエラー(中16本がサーヴミス)だと、相手がどんなチームでも勝利することはまず難しいでしょう。 また日本のブロックがたった3本。 途中ベンチの対応があっても良かったのではないでしょうか。
例えば今日のイラン対カナダ、ポーランド対フランスの試合。イランとポーランドは2セット取られてた後、スターティングメンバーをほぼ総入れ替え、全員バレーで逆転勝利しました。 もちろん日本の今の控えのロースターがそこまで充実しているのかは疑問ですが、この試合のように終始流れをつかめない内容であれば、もっと思い切った選手の起用があっても良かったのではないかと思います。
次は世界ランク2位のポーランド。 昨シーズンもそうでしたが、立ち上がりもたつく傾向があるので、調子が上がる前、試合の序盤に叩きたいですね。 サーヴが走り出すとやっかいですが、ここまでの試合を見ると決して調子は良くないと思います。
一日休みがあるので、気分を切り替えて、頑張れ日本!
2016年5月28日土曜日
男子最終予選初日
いよいよ男子の最終予選がスタート、全日本は初戦、南米予選でアルゼンチンに破れ2位になったヴェネズエラと対戦。 結果は3-1で日本が勝利しました。
ベネズエラは持ち前のパワフルなバレーで、日本から第一セットを奪い勢いに乗ろうとしたのですが、その後は集中力を欠き、ミスが多く、日本に流れを許してしまったように思います。 逆に日本は第一セット、中々リズムがつかめず、ちょっと見ていて不安になりましたが、セットを取られた後、深津選手の巧みなセットワークも冴え、各選手徐々に調子を上げていくことが出来たと思います。 特にこの試合では柳田選手が素晴らしかったですね。 冷静にブロックをよく見た攻撃で、確実に得点を上げていました。 問題はレセプション。 柳田選手と石川選手、そして今日は永野選手もあまり安定してなかったように思います。 今のチームの攻撃の中心がアウトサイドの若い二人でもあるので、彼らの負担を軽くする意味でも、レセプションのできる選手をオポジットのポジションに入れる選択があっても良いのではないかと思います。 ロースターに入っていませんが、経験のある越川選手あたりが最適かと個人的に思ったりします。
数字をみると
スパイク ブロック サーヴ エラー(失点) ディグ レセプション セット
日本 56 11 7 26 27 28 42
ヴェネズエラ 44 8 8 27 22 35 34
約1セット分のミス、そしてやはりレセプションの悪さが目立ちます。
その他の試合、まず注目のアジア対決はイランがオーストラリアに快勝。 ロザーノ監督による新体制になったイラン・チームですが、ロースターはほぼ変わらず。 昨シーズン、どこかギクシャクしたところを見せてましたが、この試合ではマルーフ選手の絶妙なトスワークを軸に、本来の力を出せていたようでした。 一方のオーストラリアはベテランを戻しているようでしたが、レセプションがかなり厳しかったですね。
フランス対中国はフランスが勝利。予想ではフランスが圧倒するかと思いましたが、途中フルセットにもつれるのではと思うほど、中国がフランスを追い詰めました。 ポイントは中国のブロック。 日本も気をつけたいです。
カナダ対ポーランドはフルセットの末、ポーランドが勝利。 非常に残念だったのは第3セット、 女子の試合でも見られたような新しいシステムによると思えるトラブルが、また発生してしまったこと。 後半カナダが3点リードした大事な場面、カナダのメンバーチェンジが受け入れられず、セッターをコートに戻すことが出来ませんでした。 動揺した選手とベンチ、明らかにゲームの流れが代わり、カナダはセットを落としてしまいます。 このシステムは今後是非見直しをしてほしいです。
ポーランドはエンジンのかかりが遅く、この試合苦戦しました。 第3セットを取られていたら危なかったのではと思いますが、後半の勝負どころで得意のサーヴがよく走ってました。 一方のカナダはケガからの復帰に時間がかかっていたエースのシュミッツ選手が復活しつつあるように思います。 昨シーズンより明らかに強いので、日本は要注意。
女子同様混戦になりそうなので、日本は勝てる試合ではしっかり3ポイント、負け試合でも何とか1ポイントを取れるよう頑張ってほしいですね。
2016年5月27日金曜日
女子最終予選を振り返る
いろんなところで、最終予選を振り返る記事を見かけるので、自分なりの感想を勝手に書かせていただくことにしました。
まず世界ランキングだけでこの大会をに見ると、5位の日本が優勝というのが予測できたと思うのですが、例えば世界ランキング14位のオランダが2位の成績だったように、国際大会の試合に出ないとポイントがとれないFIVBのランキングシステム、そして力が近攻している現在の女子バレーで、そのランキングはほとんどあてになりません。
昨年のヨーロッパ選手権、そして今年のオリンピック・ヨーロッパ予選で他の強豪を抑えて2位、ドイツ女子ナショナルチームを率いたイタリア人監督、ジオバーニ氏が昨年監督に就任して以来、オレンジ旋風を巻き起こしているオランダ・チームを個人的には、この大会の優勝候補と上げていました。 しかし韓国に敗退、そして日本に苦戦。 そこにはアジアのチームと対戦経験のあまりない選手が多いということが、少なからず影響していたのではないでしょうか。 逆にキイ・プレイヤーの多くがトルコ・リーグでプレイしいるため、同じリーグで活躍する韓国のキム選手は戦い方を良く知っていたように感じます。
優勝したイタリアは、昨年のヨーロッパ選手権ではまさかの7位、今年のオリンピック予選でも予選ポーランドやベルギーにフルセットとなるギリギリの勝利でこの大会への参加権を得ました。 ベテランのキャプテン、デル・コーレ選手を軸としながらも、今回の大会では、これまで中心であったボゼッティ選手他が外れ、昨年までと少し違った、若い力を加えたロースターで、より攻撃的チームという印象を受けました。 負けてしまったオランダ戦を見ると、ほとんど出番のなかったピッチニーニ選手より、ボゼッティ選手を控えにおいた方が、崩れた場面、チームがより安定したのではと思いましたが、途中交代で入る若い選手達の力に層の厚さを感じます。 若手がミスを無くし、レセプションが安定すれば、強くなりそうです。 それにしてもセッターのORRO選手とオポジットのEGONU選手の17歳コンビは末恐ろしい存在です。
日本に勝利した韓国はキム選手が一皮向けた感がありました。 プレイ自体以前ほどの圧倒的凄さは感じないものの、ミスが少なくなり、エースという立場だけでなく、リーダーとしてチームをしっかりまとめていたと思います。 ただ、キム選手を温存して戦ったドミニカ戦で敗れたように、後任は出てきておらず、まだまだ勝敗はすべてキム選手の肩にかかっているとも言えると思います。
これから新旧後退を迎えるであろうタイ・チーム。 残念ながらオリンピックの出場権を逃がしてしまいましたが、若い選手の活躍が東京オリンピックでは中国と並んで日本にとって怖い存在になるのではと予感させてくれました。 名セッター、NOOTSARA選手の後任とも言えるPORNPUN選手のプレイは、正直その安定感とトス回しで同年代の宮下選手を上回っていたように思います。 速攻から両サイドへの高いトスも打ち切れるミドルのTHATDAO選手や日本の古賀選手を思わせるアウトサイドのAJCHARAPORN選手など、熟年のコンビバレーもさることながら、若手選手の台頭が目立っていたように思います。
そして日本。いろんな課題が見えたとは思いますが、大きなポイントはやはりセッターとサーヴだと思います。 セッターに関してはこの大会で見えたことではなく、竹下選手の引退以降ずっと続いていることなので、正直、真鍋監督は迷走してしまっているのではと思ってしまいます。 宮下選手は素晴らしい才能を持ったプレイヤーで、選手としての成長も見られると思います。 しかしここ数年全日本チームでのプレイを見ていて、セッターとしてのスタイルの変化はほとんど見ることが出来ません。 セッターとリベロを育てるという監督のコメントを見かけるのですが、若いとは言え、14歳から日本のVリーグでプレイし、ある意味自分のスタイルをすでに確立しつつある宮下選手を全日本でどう育てるのか、具体的部分があまり見えてきません。
宮下選手は非常に攻撃的セッターだと私は思います。 試合の流れを読み、チームとして攻撃を組み立てていくセットワークではなく、自分も含めた個人技でその時その時の点を取っていくタイプで、トス・フェイントが多く、おとりを使ってブロックをふるより、トスのスピードで勝負するところにそれが現れていると思います。 実際サーヴやブロックでもポイントを取れるプレイヤーなので、チームには十分貢献できているのですが、そのスタイルが全日本の中では上手くかみ合っていないように思います。
現在のチームには得点力を持った選手が揃っています。 もちろんブロックにしっかり2枚以上付かれると木村選手や長岡選手に頼ざる得ないと思いますが、一枚半以下であれば、どの選手も十分抜く力を持っているように思います。 相手を欺き、各選手の持ち味を活かせるセット。 技術的なことではなくて、そういった思考を変えたスタイルの見直しが、今の宮下選手には必要なのではないかと思います。 いくらトスの高さを修正したり、もっとクイックの数を増やすなどといったような支持が出ても、セッターとしての考え方が変わらないないと、結局は単発的な修正で終わり、その後はまた同じことの繰り返しになってしまうように感じます。 オランダ戦で起用された田代選手はそういった意味で違った日本のバレーを見せてくれて新鮮でした。 とは言え、リオ、そして東京オリンピックでメダルを目指すためには、サーヴ、ブロック、そしてディフェンス力で抜きに出ている宮下選手は、絶対必要な存在だと思うので、是非頑張ってほしいです。
そしてサーヴ。 日本の武器になるべく、サーヴがこの大会ではほとんど機能していなかったように思います。 緊張や硬さから出てしまったのか、肝心な場面でのミスも目立ちました。 日本がメダルを取るためには、サーブ部門のトップ10に最低3名が入るのが条件だと思います。
残念ながら期待された古賀選手、昨年のような活躍を見ることは出来ませんでした。 昨シーズンと比べると、この大会では勝負する以前に最初から雰囲気に飲まれてしまっているような目をしていたように感じます。 プレッシャーはあると思いますが、まだこれからグランプリもあるので、失敗を恐れず、伸び伸びとプレイし調子を上げてほしいと願います。
今シーズンのチームは、2枚のミドルブロック、そしてオポジットにエースを置くという男子でいうスタンダードなフォーメーションに落ち着いたことで、ブロックとレシーブの関係は昨年より遥かによくなっているように思います。 またオポジットの長岡選手は、得意のライト攻撃を活かせるので得点力が上がっているように思います。 あとはレシーブで上げたラリーからの攻撃をどう組み立て得点にしていくか。 そこが回り始めれば、メダルに近ずくことができるのではないでしょうか。
まもなくスタートするグランプリではブラジル、ロシアといったオリンピックで同じプールのチームや、アメリカ、セルビアといった強豪とも対戦できるので、いろんな可能性を試しながら、課題の修正、そして少しでも調子をあげて、リオに備えてもらいたいと思います。
頑張れ日本!
まず世界ランキングだけでこの大会をに見ると、5位の日本が優勝というのが予測できたと思うのですが、例えば世界ランキング14位のオランダが2位の成績だったように、国際大会の試合に出ないとポイントがとれないFIVBのランキングシステム、そして力が近攻している現在の女子バレーで、そのランキングはほとんどあてになりません。
昨年のヨーロッパ選手権、そして今年のオリンピック・ヨーロッパ予選で他の強豪を抑えて2位、ドイツ女子ナショナルチームを率いたイタリア人監督、ジオバーニ氏が昨年監督に就任して以来、オレンジ旋風を巻き起こしているオランダ・チームを個人的には、この大会の優勝候補と上げていました。 しかし韓国に敗退、そして日本に苦戦。 そこにはアジアのチームと対戦経験のあまりない選手が多いということが、少なからず影響していたのではないでしょうか。 逆にキイ・プレイヤーの多くがトルコ・リーグでプレイしいるため、同じリーグで活躍する韓国のキム選手は戦い方を良く知っていたように感じます。
優勝したイタリアは、昨年のヨーロッパ選手権ではまさかの7位、今年のオリンピック予選でも予選ポーランドやベルギーにフルセットとなるギリギリの勝利でこの大会への参加権を得ました。 ベテランのキャプテン、デル・コーレ選手を軸としながらも、今回の大会では、これまで中心であったボゼッティ選手他が外れ、昨年までと少し違った、若い力を加えたロースターで、より攻撃的チームという印象を受けました。 負けてしまったオランダ戦を見ると、ほとんど出番のなかったピッチニーニ選手より、ボゼッティ選手を控えにおいた方が、崩れた場面、チームがより安定したのではと思いましたが、途中交代で入る若い選手達の力に層の厚さを感じます。 若手がミスを無くし、レセプションが安定すれば、強くなりそうです。 それにしてもセッターのORRO選手とオポジットのEGONU選手の17歳コンビは末恐ろしい存在です。
日本に勝利した韓国はキム選手が一皮向けた感がありました。 プレイ自体以前ほどの圧倒的凄さは感じないものの、ミスが少なくなり、エースという立場だけでなく、リーダーとしてチームをしっかりまとめていたと思います。 ただ、キム選手を温存して戦ったドミニカ戦で敗れたように、後任は出てきておらず、まだまだ勝敗はすべてキム選手の肩にかかっているとも言えると思います。
これから新旧後退を迎えるであろうタイ・チーム。 残念ながらオリンピックの出場権を逃がしてしまいましたが、若い選手の活躍が東京オリンピックでは中国と並んで日本にとって怖い存在になるのではと予感させてくれました。 名セッター、NOOTSARA選手の後任とも言えるPORNPUN選手のプレイは、正直その安定感とトス回しで同年代の宮下選手を上回っていたように思います。 速攻から両サイドへの高いトスも打ち切れるミドルのTHATDAO選手や日本の古賀選手を思わせるアウトサイドのAJCHARAPORN選手など、熟年のコンビバレーもさることながら、若手選手の台頭が目立っていたように思います。
そして日本。いろんな課題が見えたとは思いますが、大きなポイントはやはりセッターとサーヴだと思います。 セッターに関してはこの大会で見えたことではなく、竹下選手の引退以降ずっと続いていることなので、正直、真鍋監督は迷走してしまっているのではと思ってしまいます。 宮下選手は素晴らしい才能を持ったプレイヤーで、選手としての成長も見られると思います。 しかしここ数年全日本チームでのプレイを見ていて、セッターとしてのスタイルの変化はほとんど見ることが出来ません。 セッターとリベロを育てるという監督のコメントを見かけるのですが、若いとは言え、14歳から日本のVリーグでプレイし、ある意味自分のスタイルをすでに確立しつつある宮下選手を全日本でどう育てるのか、具体的部分があまり見えてきません。
宮下選手は非常に攻撃的セッターだと私は思います。 試合の流れを読み、チームとして攻撃を組み立てていくセットワークではなく、自分も含めた個人技でその時その時の点を取っていくタイプで、トス・フェイントが多く、おとりを使ってブロックをふるより、トスのスピードで勝負するところにそれが現れていると思います。 実際サーヴやブロックでもポイントを取れるプレイヤーなので、チームには十分貢献できているのですが、そのスタイルが全日本の中では上手くかみ合っていないように思います。
現在のチームには得点力を持った選手が揃っています。 もちろんブロックにしっかり2枚以上付かれると木村選手や長岡選手に頼ざる得ないと思いますが、一枚半以下であれば、どの選手も十分抜く力を持っているように思います。 相手を欺き、各選手の持ち味を活かせるセット。 技術的なことではなくて、そういった思考を変えたスタイルの見直しが、今の宮下選手には必要なのではないかと思います。 いくらトスの高さを修正したり、もっとクイックの数を増やすなどといったような支持が出ても、セッターとしての考え方が変わらないないと、結局は単発的な修正で終わり、その後はまた同じことの繰り返しになってしまうように感じます。 オランダ戦で起用された田代選手はそういった意味で違った日本のバレーを見せてくれて新鮮でした。 とは言え、リオ、そして東京オリンピックでメダルを目指すためには、サーヴ、ブロック、そしてディフェンス力で抜きに出ている宮下選手は、絶対必要な存在だと思うので、是非頑張ってほしいです。
そしてサーヴ。 日本の武器になるべく、サーヴがこの大会ではほとんど機能していなかったように思います。 緊張や硬さから出てしまったのか、肝心な場面でのミスも目立ちました。 日本がメダルを取るためには、サーブ部門のトップ10に最低3名が入るのが条件だと思います。
残念ながら期待された古賀選手、昨年のような活躍を見ることは出来ませんでした。 昨シーズンと比べると、この大会では勝負する以前に最初から雰囲気に飲まれてしまっているような目をしていたように感じます。 プレッシャーはあると思いますが、まだこれからグランプリもあるので、失敗を恐れず、伸び伸びとプレイし調子を上げてほしいと願います。
今シーズンのチームは、2枚のミドルブロック、そしてオポジットにエースを置くという男子でいうスタンダードなフォーメーションに落ち着いたことで、ブロックとレシーブの関係は昨年より遥かによくなっているように思います。 またオポジットの長岡選手は、得意のライト攻撃を活かせるので得点力が上がっているように思います。 あとはレシーブで上げたラリーからの攻撃をどう組み立て得点にしていくか。 そこが回り始めれば、メダルに近ずくことができるのではないでしょうか。
まもなくスタートするグランプリではブラジル、ロシアといったオリンピックで同じプールのチームや、アメリカ、セルビアといった強豪とも対戦できるので、いろんな可能性を試しながら、課題の修正、そして少しでも調子をあげて、リオに備えてもらいたいと思います。
頑張れ日本!
2016年5月23日月曜日
女子ロシアチームからベテランが引退
ロシアの女子ナショナルチームで長年活躍したガモバ選手とソコロヴァ選手が引退を発表。
ガモバ選手は2000年から2012年の4回、ソコロバ選手は1996年から5回のオリンピックに出場し、共に2つの銀メダル(2000年、2004年)、世界選手権でも2つの金メダル(2006年、2010年)を獲得。国際大会、そして欧州クラヴ・リーグでもMVPにも輝いたロシアの女子バレー史に残るべきプレイヤーだった。
ガモバ選手は2000年から2012年の4回、ソコロバ選手は1996年から5回のオリンピックに出場し、共に2つの銀メダル(2000年、2004年)、世界選手権でも2つの金メダル(2006年、2010年)を獲得。国際大会、そして欧州クラヴ・リーグでもMVPにも輝いたロシアの女子バレー史に残るべきプレイヤーだった。
リオ・オリンピック、女子バレー・プール分け発表
女子バレーは予選全試合が終わり、いよいよリオ・オリンピックのプール分けが発表されました。 日本は開催国のブラジル、ロシア、韓国、アルゼンチン、そしてカメルーンと同じプールA. プールBはアメリカ、中国、セルビア、イタリア、オランダ、そしてプエルトリコ。 各プール6チーム中、予選を勝ち抜いた4チームが、クウォーター・ファイナルへと進出します。 女子バレーボールの試合は8月6日から21日の期間行われる予定。
2016年5月22日日曜日
女子最終予選オランダ戦
いよいよ最終戦、結果は3-2で勝ちましたが、両チームともにミスが多く、波のある緊張感のない試合だったように思います。 すでにオリンピック出場権獲得を決めていたので、モチベーションが上がらないのはわかりますが、とはいえオリンピックを控えた国際大会。 もう少し気の入った試合で大会を締めくくってほしかったのが正直なところです。
そんな中日本の収穫は先発で起用されたセッターの田代選手とレフトの鍋谷選手。 まず田代選手は宮下選手とは全く異なった存在感をこの試合でしっかりアピール、控えではないオプションとなる可能性を十分見せてくれていたように思います。 試合が進むにつれ各選手の攻撃の力をしっかり引き出し、(特に島村選手)、幅の広い攻撃展開が出来ていたように思います。 鍋谷選手も他のアタッカーとは違った魅力を落ち着いたプレーでアピール、また後衛でも素晴らしいディフェンスを見せていました。 途中で入ったリベロの丸山選手も安定したプレイで守りを固めてくれていたように思います。
韓国がドミニカ共和国戦でキム選手を温存し敗れたため、この大会日本はアジアでトップという結果になりました。 とはいえ、その韓国に完敗、タイにも内容は負け試合でアジア勢に振るわなかったことは事実としてしっかり受け止めるべきだと思います。
オリンピック出場権は取れたとはいえ、日本の課題が浮き彫りにされた大会だったと思います。 このままでは、明らかに中国、ブラジル、アメリカ、そしてロシアのような強豪に勝つのは無理。 あまり時間はありませんが、グランプリもあるので、しっかり修正していってほしいと思います。
まずはお疲れさまでした。
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